医者と人外と[d!] (ページ7)

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医者ページ7

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此処最近、住処を彷徨く人間が増えた。

其事に俺は半分苛つきどうせならば国ごと滅ぼしてしまおうかと思いながら国迄空を飛んで近付くと国から直ぐ警報音が鳴ったかと思えば国の兵士や騎士がゾロゾロと出て来たでは無いか。

「遂に来たな！厄災の黒いドラゴン！！撃てぇー！！！！」

指揮官と思わしきちょび髭の生えた小太りの爺が指示を出したかと思えば大砲や矢などが俺に向かって放たれた。

虫の様なな抵抗だと思いながら口を開いて炎を吹けば矢は燃え大砲の玉は完全に溶けた。

「(…可笑しい、何故此の程度の炎で鉄球が完全に溶けるんだ……？)」

完全には溶けないであろう熱さの炎で鉄球が完全に溶けたことに疑問を抱きながら翼を強くはためかせれば兵士はうわぁぁあ！！と、情けない叫び声を上げながら飛んで行く者も居た。

呆気ないな、と内心思いながら次は雷でも落としてやろうかと思った其の瞬間明らかに今迄の兵士や指揮官とは桁違いの装備を身に着けている人間が居た。

「はっ…！神使様が来られたぞー！！！！」

神使が来た、と1人の兵士が言うと人間は此れで人間の勝ちだとでも言うような雰囲気に包まれていた。

「(神使だから何だ、神器を使うと言うのか？俺に神器を使ったとしても勝てる訳が無いと言うのに。)」

そう思いながら俺は其の神使と呼ばれる人間に向かって炎を吹いた。

だがどうだろう、其の炎が神使によって…否、神使が持っている神器と思わしき武器に吸収されたでは無いか。

攻撃を吸収する神器など聞いたことも見た事も無い俺は少し計り期待した。

「…厄災の黒いドラゴン、貴様には今日から永遠に眠ってもらおう。」

俺の炎を吸収した神器と思わしき武器は形を弓矢に変えた。

何故か俺はあの神器の攻撃は受けてはならないと思った。

気付けば勝手に体が動いており、炎や雷に暴風や色々な攻撃を神使に放っていた。

だがどの攻撃も神器に吸収され当たらなかった。

だが偶然弱い雷が神使の被った鉄ヘルメットに当たり、其の鉄ヘルメットが飛んで行ったかと思えば神使の顔が顕になった。

光の角度によって見える色が違うアレキサンドライトの様な瞳に透き通る程に煌めくシャンパンゴールドの色をした髪の長さは腰まで有るのではないか。

其れに争っていると言うのにも関わらずつい見とれてしまうような程に容姿端麗な神使の姿に気付けば俺は神器の弓からの神器の矢が腹部や足に刺さっていた。