医者と人外と[d!] (ページ6)

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『…其れより、グルッペン様は此の後どうするんですか、』

「此の後か？…特に決めてはいないからな…逆に聞くが、Aはどうするんだ？」

『…私は、最近…上位のオークが出たって言う国に行くけど……』

私がそう言えばグルッペンは上位のオーク…？と何処か心当たりが有るのか考える様な素振りを取ったかと思えばよし！と、笑顔で言った。

「決めたゾ、俺はAに付いていくことにする。」

『……え？』

「一時の旅仲間だと思ってくれれば良いさ、其れに…上位の奴等とは其の内会わなければ行けなかったからな。」

勝手に話を進めるグルッペンに私は待ってと静止を入れた。

『…そもそも、グルッペン樣は…今そうして人化してるけど、角があるし…其れに、此処から私の言った国は…遠い、ですけど……』

「角は…Aのローブを借りて隠すつもりなのだが…其れに、遠くたって俺に乗れば其の国何か半日で付くゾ。」

ちょっと待ってくれ、何で私のローブを貸す前提何だ…と、内心思いながら頭を抱えるとグルッペンは良いのか？と言ってきた。

「別に今殺したって俺は構わないが…仮にもA自身が俺を救った事は首が飛ぶ事なのだろう？其れに、助けられた恩は返さないとな。」

『……さっき迄、空飛んで落とそうとした人外が言う事じゃ無いと思うんですけど……』

私がそう言ってもグルッペンは知らん顔をした。

…まぁ、恩を返したいと言うのなら、直ぐに終わるだろうと思い、私は仕方なく渋々許した。

「！そうか、ならそうとなれば今日はもう寝るか、」

『…グルッペン様、私普通の人間何で、守ってくれますよね…？』

恐る恐る聞けばグルッペンは何を言ってるんだ、見たいな顔をして私は一瞬冷や汗を掻いたが直ぐに其の汗は乾いた。

「魔物なら俺が此処に居る時点で一切近付いて来ないゾ」

『……はぁ、』

其れなら良かった、と思いながら私は丁度寝られそうな所を探そうと立ち上がればグルッペンは何時の間にかドラゴンに戻っており、どうしたんだ？と私に聞いてきた。

『寝る所、探しに…』

「俺に凭れ掛かかれば良いだろう。」

グルッペンの言葉に一瞬私は眉を顰めたが、よくよく考えてみれば確かに幾ら焚き火が有るからと言っても真っ暗な森を歩いて寝る場を探すよりグルッペンに凭れ掛かって寝れば良いではないかと思い私はグルッペンに1つ謝ってからグルッペンの腹部に凭れ掛かってローブを毛布代わりに眠った。