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好き ページ14

「マルフィ様、ラードル様少し御時間を頂いても宜しいでしょうか。」
ラードルと優雅に紅茶を飲んでいるとH.M.に呼ばれラードルは何ですの?と、小首を傾げて聞いた。

「御二方のマスターから、連絡が入り御二方に伝えるように、とV様に申しられまして。」
「…其の連絡と言うのはどういう内容だったんですの?」
「…御二方で不届者に粛清を、との事です。」
「不届者?其れはまた…どういった様な事になっているんですの。」
「…簡単に言いますと、ヴィラン側を陥れようとする不届者が多数発見されておりまして…そちらの対処を、との事です。」

あぁ、勿論此の周辺では無く港の方ですが…と、言うH.M.に対しマルフィは拡大解釈をしこう言った。

「つまりは私とラードルでデートをしていい、と言う事だね?」
「…マルフィ様、違います…御二方で不届者に粛清を致すのです。」
マルフィの履き違えにラードルは頭を抱えている様子だったがマルフィとH.M.は其れを気にせず_マルフィの方は可愛い、美しいなどと思っているが_話を続けた。

『所でだが、何故私達二人が指名されたんだい?』
「…申し訳御座いません、其処まで詳しい事は私にも分からないのです。」
申し訳無い、と口で言っているが雰囲気からはそう捉えられず、ただ淡々と言っているH.M.に今度はラードルが様々な質問をした。

『(…もし、ラードルのマスターにも私がラードルを好いているのが分かっていた故に指名した、とすれば…此れはもう、双方から支援をされて居るのも同然なのでは…?)』
…そう、何を隠そうマルフィはラードルに恋い焦がれている事はマルフィのマスター、マレフィセントにはリクルーティングから帰ったその日に秒速でバレているのだ。
マレフィセント本人がどう思っているかはマルフィには知らないが、何も止めろなど禁止はされていない為認められたのだろうと自負している。

『(…きっと、マレフィセント様がラードルのマスターに私がラードルに恋い焦がれている事を仰ったに違いない…だからきっと、双方のマスターも私と行くよう指示を出したのかもしれないねぇ…)』
そう一人で悶々と予測をたて、うんうん、そうに違いないと勝手に判断した。












「…ナルフィストさん、貴方ちゃんと話を聞いて返しましたの?」
『…あぁ、勿論一言一句聞いていたとも。』
「…はぁ、なら良いのですけれど……。」

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作者名:たにしちゃ | 作成日時:2022年12月15日 20時

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