嫌い ページ13
「全く…私達ヴィランを陥れようとしている、と言いう割には…予想を遥かに下回る程の弱者とは…」
そう恍惚とした表情を浮かべながら言うマルフィはラードルの下敷きとなっている戦犯と思わしき人物に向かってそう言った。
一方でラードルは、此奴を一体全体どうするか……と、考えていた。
「くッ…殺すなら、さっさと殺せ…!!」
『私のマスター、ランドール・ボッグス様が態々私に選択肢を下さったんですのよ?其れをいとも簡単に…考え無しに殺す、と言う選択肢を真っ先選ぶだなんて…馬鹿にも程が有りましてよ?』
そう言い、ラードルは椅子にしている男の頭を思い切り踏んでは、ふふふ…と怪しく微笑んだ。
其のラードルの妖美な姿にマルフィは喜々とするように目を細め口元を鏡で隠した。
『……ナルフィストさん、貴方なら此の方をどう致しますの…?』
「私かい?私なら…そうだねぇ……まず私達ヴィランを陥れようと言っていた事は褒めよう、だが…私達を舐めるのも、体外にするんだね…と、言う意味を込めてこの場で手を下すね。」
微笑みながら言うマルフィにラードルは考えよし、と決め下敷きにしている男から降りては顎を人差し指でくい、と上げにこりと微笑んでは
『此の方は、私の玩具になって頂きますわ。』
と、言った。
其のラードルの姿に男の背筋にゾクリ、と悪寒が走った。
「…つまり、連れて帰ると言う事かな…?」
『えぇ、ナルフィストさんの様に今直ぐ殺す…と、言う選択肢も勿論有りですわよ?…けれど、もう少し嬲ってから殺す方が…私的には宜しくてよ?』
ふふ、と含笑いを浮かべ此の事は他のリクルーターさん達には内緒ですわよ?と言うラードルにマルフィは嬉しそうに勿論、と言い手を差し伸べた。
「其れじゃあ…全て解決した事だ、早く皆の所に戻ろうか。」
『…あら、以外ですわね…貴方が早く帰ろうだなんて。』
「…もしかして、まだ私と一緒に『そんな事死んでも無いですわよ。』…well,well……。」
マルフィがそう言うと、ラードルは差し伸べられた手を無視してヴィラン側を陥れようとした人間を拘束して、其れではさっさと戻りましょう?と、言った。
それに対しマルフィは喜んであぁ、そうしようと言った。
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作者名:たにしちゃ | 作成日時:2022年12月15日 20時