嫌い ページ4
「…V様、皆集まったようですのでシフトのお話をした方が宜しいかと、」
「言われなくてもやるよ…はい、其れじゃあ今皆の手元に有る紙がシフトだからね。」
魔法で配られるシフトの紙。
その紙をよく見ると何故かマルフィと被っている日が異様に多い。
『…あの、ミスター…私の気の所為で無ければ此のナルフィストと一緒の日が多い気がするのですけれど……』
「あぁ、其れはスキャターから聞いたんだが、何か2人でリクルーティングをやった日のsns…?が凄い沸くみたいでねぇ、其れを活かしてじゃんじゃん人間を勧誘したい訳。」
『……はぁ、』
余り納得出来ていないのか、ラードルは眉間に少し皺を寄せながら返事をした。
「まぁ、取り敢えずこの予定で進めていくから宜しくね〜」
Mr.Vがそう言った後、皆は各々の部屋へと向かって行った。
✼
『…矢張り、納得出来ませんわ…』
「…ちょっとラードル、其れ何回話すつもりなのかしら。」
皆が解散し各々の部屋へと戻った後、談話室へ向かうと其処にはハーデスが居た。
其のハーデスと軽く話していると、ラードルは矢張りシフトにまだ抵抗感が有るのか何度も納得出来ない、と口から溢していたのだ。
「…そもそも、何で好かれてるのか分かってるの?」
『…私を好いている理由を知らないから、あのナルフィストが嫌いなんですわ…』
なら聞けば良いじゃない…と、言うハーデスに対しラードルは溜息を付いた。
『聞いて分かれば私もこんなに苦労はしていませんわよ…』
「…て、言う事は聞いたのね。」
『えぇ、勿論…お聞き致しましたよ？そうしたらあのナルフィスト、何て仰ったと思います?』
「あら、何て言ったのかしら。」
「私の隣に立つのに丁度いい美しさを持っているのがラードルだからさ!」
『…ですのよ、』
「…あら、ナルシスト。」
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作者名：たにしちゃ | 作成日時：2022年12月15日 20時
