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過去の話。 巴衛side ページ37

奏は両親と兄弟たちによって
産まれた存在だ。




だけど、奏はあくまでAを守る存在だ。


Aが暴言を吐かれたり
暴力を振るわれた時に変わりになって受け入れてた。




だから、私が存在を知ったのは
依美が消えたときだった。


あの時からよく、外に出てくるようになった
奏の存在はAの心の支えだ。







そして、その存在は家族にもばれ
奏の存在を、消そうとした。









だから、私はAと奏を守るために









ここに逃げてきたんだ。









巴衛「これが、もぅ一つの過去です。」

直人「え、ってことは」

直己「Aの両親は奏の存在を知った上でAに音楽を辞めろといったの?」

巴衛「そうだよ」






知った上で消したかったんだ。
知った上でAに音楽を辞めさせて









巴衛「Aの家族は奏の存在を認めた上で消したかったんだ。音楽を辞めさせて自分たちの思う仕事につかせるために。」





それは、私の両親も同じだ。





『貴方は、相馬家を支えないといけないの』

『貴方は、Aさんの片腕として行きなさい。』





何度も言われてきた。
その度にAは

『巴衛まで縛られなくていい。』

『やりたいことやりなよ』


そう言ってくれた。









巴衛「私は、Aと音楽をやりたかった。…………だから、2人で全てを捨ててここに来た。だから情報も公開しなかったんだよ。」









だから、今回の犯人も何となく知ってる。









巴衛「少なくとも、今回の件に私たちの家族は関わってると思います。」


そうとしか、かんがえられないんだ。

奏の存在。 巴衛side→←過去の話。 直人side



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作者名:全テヲ放棄した少年 | 作成日時:2020年3月13日 18時

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