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「じゃあ、俺は買い物行ってくるわ。夕飯は出来るだけみんなで食べるのがここのルールだから、それまではAちゃんも好きに過ごしてて。」


「わかりました。」




横尾さんはエコバッグをいくつか持つと、あっという間に出かけてしまった。







「私も自分の部屋に行きますね。」



苦手な北山さんとふたりきりになって何を話したらいいかもわからないから、逃げるように自分の部屋へ行くことにした。




一応北山さんに伝えると、じゃあ俺も部屋に行くかななんて言い出して、一緒に立ち上がって私の後ろをついて来る。




北山さんが部屋に行くなら、私はそのままリビングにいたのにっ!




引き返したくてもすぐ後ろに北山さんがいるから階段の途中で戻ることも出来なくて、結局部屋の前まで辿り着いてしまった。





部屋に戻ってから暫く携帯をいじっていると、隣からぶつぶつと声が聞こえて来た。





手を止めて耳を澄ますと、“ クソ ” とかイライラしている声や、“ ああぁぁぁ ” なんていう呻き声まで聞こえてくる。




一体、部屋でなにをしてるの・・・?




不気味で耐えられなくなって、音量に気をつけながら穏やかな音楽を流すことにした。















「おーい、誰かー!こっち来て受け取ってくれー!」




2時間くらい経った頃、玄関から物音がして横尾さんの声が聞こえて来たから、聴いていた音楽を止めて急いで部屋を出た。





「手伝いますー!」



買ってきた食材を受け取りに階段を駆け降りるとそこに居たのは、横尾さんだけではなかった。





「きゃーっ!なにこの子ぉ!えっ、クマさんなの?それとも雪だるまなの?可愛すぎるー。」




横尾さんの隣にちょこんとお利口に座っていたのは、白くてふわふわでまんまるした、ぬいぐるみのような可愛い子。




「ははっ。こいつはビションフリーゼって犬だよ。」



その子はクマさんでも雪だるまでもなく、れっきとしたワンちゃんだった。

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設定タグ:北山宏光 , 横尾渉 , 玉森裕太   
作品ジャンル:恋愛
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にかみつば(プロフ) - ぺこさん» コメントありがとうございます。キスマイのマネージャーさんやまわりに関西弁の方が多く、横尾さんもよく関西弁をつかってますよ(^-^)私は可愛いなぁと思いながらテレビで観てます! (2021年5月28日 3時) (レス) id: a0721de2a5 (このIDを非表示/違反報告)
ぺこ(プロフ) - たまに横尾さんが関西弁になってるのが多々あるので気になります。 (2021年5月28日 1時) (レス) id: 9baa58e5fc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にかみつば | 作成日時:2021年5月25日 23時

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