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「なあ、よこーさーん。腹減った、なんか食わしてー。」
「俺もお腹ぺこぺこ〜。お腹の調子良くなったから、わたの美味しい朝ご飯食べたいー。」
「はいよー。もうすぐ出来るから、ちょいお待ちなさい。」
翌朝リビングの大きな窓のシャッターを開けると、久しぶりの快晴ですぐに洗濯機を回した。
何泊も海外にいたのもあって、裕太くんの服が大量で。
3度目の洗濯物を抱えてテラスで干し始めたタイミングで、賑やかな声が届いて口元が綻ぶ。
ふたりの声を聞いたら、私までお腹が減ってきちゃったな。
今日はどんな朝食が食べられるのかとワクワクしながら、残りの洗濯物を干していった。
◇
「うんまそー。食いてえ。」
「凄い美味しそー。ねえ、まだ?早く食べよー。」
渉くんが作った料理をダイニングテーブルに並べると、ふたりは歓喜の声を上げた。
「渉くんて天才だよね。」
「ほんとだよねー。なんでわたはプロの料理人にならなかったの?こんな天才なのに、もったいなー。」
みんなで楽しくおしゃべりしながら、美味しい豚汁や厚焼きたまごを頬張る。
「好きなことを仕事にはしたくなかったんだよね。」
「へー。そういうものなのかね?」
裕太くんとは反対に、渉くんの言葉を聞いたミツはわかるなぁと口にした。
「好きなことは趣味でやる程度がちょうどいいんだって……。」
「ふーん。」
そう言い切るミツに視線を向けると、どこか寂しそうに見えたけれど私の勘違いかな。
「ご馳走さまー。あ〜、幸せ。わたの朝食は世界一だね。」
「どういたしまして。」
「昨日は疲れて渡せなかったんだけど、みんなにお土産買ってきたからちょっと持ってくるね。」
2階から戻ってきた裕太くんの手には、大きな袋が握られていた。
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にかみつば(プロフ) - ぺこさん» コメントありがとうございます。キスマイのマネージャーさんやまわりに関西弁の方が多く、横尾さんもよく関西弁をつかってますよ(^-^)私は可愛いなぁと思いながらテレビで観てます! (2021年5月28日 3時) (レス) id: a0721de2a5 (このIDを非表示/違反報告)
ぺこ(プロフ) - たまに横尾さんが関西弁になってるのが多々あるので気になります。 (2021年5月28日 1時) (レス) id: 9baa58e5fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にかみつば | 作成日時:2021年5月25日 23時