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「ふっ……っていうか、そんなに驚くことか?」


「だって渉くんが一番お世話して懐かれてるし、ミツなんか全っ然、懐かれてないじゃん。」


「おい、おい。相変わらず失礼な奴だな、おまえは。」




だって本当じゃん。




ミツがマロ君を散歩に連れて行くのを見たのは、多分2回だけ。




遊んであげてる姿も見たことないし、餌だって渉くんの手作りだし。



うん、懐かれないのも当然だ。





「はい。筆、綺麗にしたよ。」


「おー、サンキュ。」


「ねえ。お手伝いって、まさかこれで終わりじゃないよね?」


「は?まさか、んなわけねえじゃん。筆洗うくらい自分でできるわ。」


「じゃあ、自分でやってよ!」


「んはは。ついでだよ、ついで。」




仰向けに寝転がったままミツは、一向に起き上がる気配がない。




締め切りが近くてやばいって言ってなかった?





「渉くんに助けてとか言ってたけど、いつもどんなこと手伝ってもらってるの?」


「んー?普通に会話してる。よこーさんに色々話してもらって、それを聞いてんだよ。」


「………え?それだけ?」


「いや、大事なんだよ。ストーリー作りにはさ。」



どう大事なの?って思ったけれど、話を聞いたら納得した。







ミツの描くマシュマロ犬の絵本は幼児向けと小学低学年向けの2種類のタイプがあるらしく、主人公は白いマシュマロ犬のマロと、小さな小学生の女の子のるーちゃん。





ふたりの何気ない日常や、森に出かけて色んな人や動物や出来事に出会うお話で、絵もストーリーも全てミツがひとりで描いていると話してくれた。





「だからおまえの話聞かせてよ。なんでもいいよ。最近のことでも、子どもの頃の話でもさ。」


「うん、わかった。」




そっか、なるほどね。




そういう話をヒントにお話を作ってたんだね。




そしたらなにかあるかなぁなんて考えていたら、真っ先にバイトでのことが頭に浮かんだ。

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設定タグ:北山宏光 , 横尾渉 , 玉森裕太   
作品ジャンル:恋愛
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にかみつば(プロフ) - ぺこさん» コメントありがとうございます。キスマイのマネージャーさんやまわりに関西弁の方が多く、横尾さんもよく関西弁をつかってますよ(^-^)私は可愛いなぁと思いながらテレビで観てます! (2021年5月28日 3時) (レス) id: a0721de2a5 (このIDを非表示/違反報告)
ぺこ(プロフ) - たまに横尾さんが関西弁になってるのが多々あるので気になります。 (2021年5月28日 1時) (レス) id: 9baa58e5fc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にかみつば | 作成日時:2021年5月25日 23時

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