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「そこでお願いなのですが……。北山様、もう少しだけ時間を下さい。お願いします。」




手元に生活する為のお金も必要だし、悔しいけどミツに頭を下げてお願いした。




流石に土下座はもうしないけど。





「はぁ……おまえさぁ、流行りとか可愛いだなんだって飛び付かずに、潰れないとこ探せって。東京なんてどんどん新しい店出来て、あっという間に違う店に変わっちまうんだから。」


「……はい。次はよく考えて選びます。」




すっごく悔しいけど正論すぎてなにも言い返せなかった。





その日から私はまた無職になってしまった。






次の仕事が決まるまではできるだけ家のことをやろうと思って、裕太くんの留守の日を担当していたミツに話して、掃除洗濯係を私が担当することにした。





日用品の買い出しやマロ君の散歩係も買って出た。





少しくらいなら出来るからと料理も代わろうかと思って渉くんに話してみると、料理は渉くんの気分転換になってると知って、食器洗いだけはやることにした。







「よこーさーん。たーすーけーてー。」


「なに、また煮詰まってんの?」


「ストーリーができない、締め切りやばい、たすけて。」


「マジか。悪いんだけど、今月は手伝えないんだわ。彼女の方を手伝わないとでさ。今日もこれからメシ届け行くし。」


「えぇぇぇ、マジかよー。もう俺、死んだ。よこーさんいなかったら、俺のマロはだめだ……。」




そう言いながらミツはソファーに倒れ込んでしまった。




ここ最近ミツは仕事で煮詰まっているらしく、徹夜ばかりしているみたいだった。




ミツが忙しい時や煮詰まってる時は渉くんが手伝っていたらしいけれど、今月はどうしても無理みたいで、ミツの絶望感が酷い。





渉くんにはシングルマザーの彼女がいて、その人の子どもは生まれつき身体が弱く昨日からまた入院してしまったらしく、彼女をサポートしてあげたいと言った。




裕太くんは長期不在だし、もしも私でも手伝えることならミツの力になりたいと思い、声に出そうとした時だった。

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設定タグ:北山宏光 , 横尾渉 , 玉森裕太   
作品ジャンル:恋愛
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にかみつば(プロフ) - ぺこさん» コメントありがとうございます。キスマイのマネージャーさんやまわりに関西弁の方が多く、横尾さんもよく関西弁をつかってますよ(^-^)私は可愛いなぁと思いながらテレビで観てます! (2021年5月28日 3時) (レス) id: a0721de2a5 (このIDを非表示/違反報告)
ぺこ(プロフ) - たまに横尾さんが関西弁になってるのが多々あるので気になります。 (2021年5月28日 1時) (レス) id: 9baa58e5fc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にかみつば | 作成日時:2021年5月25日 23時

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