24話 ページ24
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「うわぁ、凄い好きこの雰囲気。」
「アオイが調べてくれたんだよね。」
「Aとカナヲが好きそうだなって思ったの。」
私達はアオイの提案でとある喫茶店に来た。
内装はレトロな感じで男女問わず人気のありそうなものだった。
伊之助は初めての雰囲気だったようでアオイにあれは何だ!?敵か!?とまるで子供のように問い掛けていた。
そして子分のことは俺が守ってやるぜ!と自分と隣の席に半ば強引に座らせた。
アオイは騒がないでください、と伊之助に注意するもどこか嬉しそうでほんのり頬を赤らめている。
カナヲはチラチラと炭治郎を横目に見ている。きっと隣に座らないかと誘いたいんだと思う。
ここは普段の恩を返す時だ、と思い私はカナヲと炭治郎が隣になるようにボックス席に二人を押し込んだ。
炭治郎は若干強引な様子の私に疑問を抱いているようだったけど気にしたら負け。
カナヲに目配せすると恥ずかしそうだけど嬉しそうにありがとう、と口パクされた。
そして私はアオイの隣に、善逸は炭治郎の隣に座った。
アオイもカナヲも意中の相手と隣同士になれたことに少しばかり緊張している様子。頑張れ二人共。
「皆んな何頼む?」
「うーん、悩むなぁ…カナヲ、メニュー見えるか?」
「う、うん。大丈夫だよ。」
一番奥の席のカナヲを気にして炭治郎はカナヲに見やすいようにメニューの位置をずらした。
なんて紳士的なの。これはカナヲも惚れるわ。
「アオイ!これどんな食いもんなんだ?」
「そうですね…背の高いグラスにアイスクリームやフルーツやチョコレートなどを盛り付けたデザートですよ。」
「うめぇのか!?」
「ええ、美味しいですよ。」
アオイは微笑んでそう言うとじゃあ俺はこれにする!と伊之助がニカッと笑った。
その笑顔にやられたアオイは赤くなったであろう顔を逸らした。
炭治郎と善逸がいるにも関わらず、パフェとはどんなメニューかをアオイに聞く伊之助にナイス!と思ったのは私だけの秘密。
青春か。伊之助に先越されそうなんだけど。
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yuina03230418(プロフ) - あっ、むいくんの小説で極端に出る時と極端に出ない時がある善逸〜(( (2020年12月6日 20時) (レス) id: 411fa87a66 (このIDを非表示/違反報告)
ふぐひらめ - 二周しましたよぉぉぉ!!凄いもうこの…こう……とにかく凄いです!(語彙力)これからも応援してます!!!! (2020年10月18日 7時) (レス) id: 0b66878cc1 (このIDを非表示/違反報告)
白霞(プロフ) - むいloveさん» 応援のお言葉ありがとうございます!恋の呼吸を放ってしまいそうな程キュンキュンして頂けて光栄です! (2020年6月23日 16時) (レス) id: 7828c1c33e (このIDを非表示/違反報告)
むいlove - 自分の本名でやったので、よみおわったあとキュンキュンして恋の呼吸を放ってしまいそうでした!とても、書くの、お上手ですね!応援しています! (2020年6月23日 10時) (レス) id: 72d195a4a4 (このIDを非表示/違反報告)
白霞(プロフ) - ももんがさん» ありがとうございます。応援のお言葉まで…感謝の限りです! (2020年6月15日 20時) (レス) id: 7828c1c33e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白霞 | 作成日時:2020年5月15日 16時