15話 ページ15
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「あー…部活疲れた…」
今日は部活があったので帰りが遅め。
部長の話がいっつも長いもんで私達が帰れるのはほぼ全部の部活が終わってから。だから昇降口には殆ど人がいない。
そして皆んな電車だのバスだのの時間がギリギリなのでダッシュで帰って行く。こんなにのんびり歩いているのは多分私くらい。
空は群青色に染ってて太陽の光がうっすら余韻を残してる程度。
もうすぐ夜だ。さっさと帰ろ。
そう思いローファーにつま先を掛けた時。
「あれ？Aじゃん！」
目立つ金髪が目に入った。
「おお、珍妙な蒲公英。蒲公英も今帰り？」
「うん！俺も今帰り！てかその呼び方そろそろやめて？」
「えー…」
「えー…じゃないよ！」
珍妙な蒲公英こと善逸ははぁぁと溜め息を着いて靴を履き変えていた。
やはりこいつは顔が整っている。うん。
うるさいからモテないんだな。可哀想に。
「一緒に帰ろーよ、途中まで。」
「え？善逸は綿毛になって飛んで帰るんでしょ？一緒に飛ばしてくれるの？」
「いい加減蒲公英から離れてくれます！？」
ごめんごめん、と善逸を軽く宥めて歩き出す。
まあ必然的に一緒に帰る事になりまして。
まあ誰か見てるわけでも無いから良いか。噂とかたてられるのが嫌いだから男子と帰ってるところはあまり見られたくない。
まあ一緒に歩いてるだけで付き合ってるなどと噂をたてるのがそもそも良くないと思うんだけど。
なのでこの場に一人でも人がいたら私は全力ダッシュで善逸から逃げていた事だろう。
「そう言えばさ、Aって幼馴染の…時透くん？と仲良いんだね。いくつ離れてるの？」
「えー？三つだよ。」
「身長はAの方がちょっとだけど低いんだね。」
「余計なお世話だ。」
大体無一郎と有一郎が伸びすぎなんだよ。私の成長期はまだなんだよきっと。
無謀かもしれないけどもう少し伸びて欲しかった。
いや平均とちょっとはあるんだけどね？やっぱり歳下に抜かされるのは屈辱。
「Aってさ、」
善逸が小石を蹴飛ばした。その石は転がってコンクリートにぶつかった。
「好きな人とか、いる？」
ぎゅっと鞄を握り締めている善逸の声色がいつになく真面目だったから、少しだけドキリとした。
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yuina03230418(プロフ) - あっ、むいくんの小説で極端に出る時と極端に出ない時がある善逸〜(( (2020年12月6日 20時) (
レス) id: 411fa87a66 (このIDを非表示/違反報告)
ふぐひらめ - 二周しましたよぉぉぉ！！凄いもうこの…こう……とにかく凄いです！(語彙力)これからも応援してます！！！！ (2020年10月18日 7時) (レス) id: 0b66878cc1 (このIDを非表示/違反報告)
白霞(プロフ) - むいloveさん» 応援のお言葉ありがとうございます！恋の呼吸を放ってしまいそうな程キュンキュンして頂けて光栄です！ (2020年6月23日 16時) (レス) id: 7828c1c33e (このIDを非表示/違反報告)
むいlove - 自分の本名でやったので、よみおわったあとキュンキュンして恋の呼吸を放ってしまいそうでした！とても、書くの、お上手ですね！応援しています！ (2020年6月23日 10時) (レス) id: 72d195a4a4 (このIDを非表示/違反報告)
白霞(プロフ) - ももんがさん» ありがとうございます。応援のお言葉まで…感謝の限りです！ (2020年6月15日 20時) (レス) id: 7828c1c33e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白霞
| 作成日時：2020年5月15日 16時
