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11話 ページ11

「…んーとね…無一郎、貴方はまだ中二だという事を自覚して?こーゆー事はもう少し大人になってからにしなさい。」

「何で?」

「駄目だ話が噛み合わない。」



何とか無一郎の下から抜け出そうと試みるも惨敗に終わった。

将棋部なのに何でこんなに力強いの。
宝の持ち腐れの素晴らしい例えになれるよ。



「あのさ、もうこの際だから言うけど。」



無一郎は私との距離を一切変える事もせずじっと目を見ていた。


そしてこんな事を告げた。

















「僕、Aの事好きだよ。幼馴染としてじゃなくて、一人の女性として。Aに恋してる。」

















……まじか。

アオイの言ってた事本当だったの…?半分冗談として捉えてた。



……え?え?何?これ私も何か言った方が良いんだよね?



「……えーっと……?」

「だから僕と付き合って。」



話を遮るな中二。



「…………ごめん。私、無一郎の事そういう目で見た事ない。だから付き合えない。ごめん。」



精一杯誠意のある言葉で断った。てかこれしか思いつかなかった。

と言うか無一郎は恋と愛を履き違えてるんじゃないか?幼馴染としての愛と恋愛感情を勘違いしているんじゃないか、と私は思う。


私が悶々と思考を巡らせている間も無一郎は相変わらず私の上から退く気配もない。



「あのー…降りて貰えます…?」



こうなったら強硬手段にでるか、と思ったその時。








……キスされた。はい。

駄目ですね。アウトですね。犯罪ですよ?せめて許可を取ろうよ。

まあ…良い?って聞かれても頷かないけどさ。



……待って待って長い長い長い。無理無理息もたない。あああやめて窒息死するから。




酸素不足で死を本気で覚悟した時、やっと無一郎の唇が離れていった。

肺が新鮮な空気を欲している。良かった何とか助かった。


息切れする私を平然と見下ろす無一郎。何だ?俺は余裕だってか?お前がしてきたんだろ。



「どうだった?」

「…死ぬかと……思った……」

「へぇ。」

「いや貴方が犯人なんですけどね?あといい加減退いて?」



もうやだこいつ。
部屋入れなきゃ良かった。(今更)

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yuina03230418(プロフ) - あっ、むいくんの小説で極端に出る時と極端に出ない時がある善逸〜(( (2020年12月6日 20時) (レス) id: 411fa87a66 (このIDを非表示/違反報告)
ふぐひらめ - 二周しましたよぉぉぉ!!凄いもうこの…こう……とにかく凄いです!(語彙力)これからも応援してます!!!! (2020年10月18日 7時) (レス) id: 0b66878cc1 (このIDを非表示/違反報告)
白霞(プロフ) - むいloveさん» 応援のお言葉ありがとうございます!恋の呼吸を放ってしまいそうな程キュンキュンして頂けて光栄です! (2020年6月23日 16時) (レス) id: 7828c1c33e (このIDを非表示/違反報告)
むいlove - 自分の本名でやったので、よみおわったあとキュンキュンして恋の呼吸を放ってしまいそうでした!とても、書くの、お上手ですね!応援しています! (2020年6月23日 10時) (レス) id: 72d195a4a4 (このIDを非表示/違反報告)
白霞(プロフ) - ももんがさん» ありがとうございます。応援のお言葉まで…感謝の限りです! (2020年6月15日 20時) (レス) id: 7828c1c33e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白霞 | 作成日時:2020年5月15日 16時

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