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2話 ページ2

「襲っていい?」

「それは駄目かなぁ。冗談きついよー」



「……まぁ、冗談だけどね。」

「ほーら。彼氏がいた事のない私をからかってる。自分がモテるからってさー。この野郎。」



「……まあ、そんなとこ。Aなんて好きになる奴、いたら逆に驚くよ。」

「流石にそれは少し酷すぎやしませんか?告白の一つや二つ、された事あるんだよこれでも?」



自分が桁違いにモテるからって相変わらず憎まれ口を叩く無一郎。羨ましい奴。

でも確かに顔だけ見れば物凄く整っている。端正とかそんなレベルじゃない。こう、世界中のかっこいいを凝縮したような。そんな顔立ち。


私だって同じクラスにこんなイケメンがいたら好きになってたかもしれない。



「そーいえば無一郎ってモテるのに彼女いた事ないよね?何で?」


「……別に。」


「あ、もしかして好きな子でもいるの?幼馴染の好みで協力するよー」


「Aの協力なんてあってないようなものでしょ。」


「折角モテるのにもったいないなぁ…」



相変わらず冷たい。氷塊の如く冷たい。
もしかして彼女ができないのは性格の問題なんじゃ…?

いや、ないな。上辺だけの性格なら完璧だもん。話し掛けられたら笑顔で適当な事言えば許される人種だもん、こいつは。顔が良いってつくづく良いよなぁ。



……眠いな。さっきの事で一瞬目が冴えたけどやっぱり眠い。もう寝るか。

再び毛布を手繰り寄せるとベッドに沈み込んだでそのまま睡魔に呑まれるように眠りの中に堕ちて行った。

















気づけば夕暮れ時。

部屋の主が目覚める気配は無い。ぐっすり眠っている。
無一郎は流石にもう帰らないと有一郎に怒られると思い帰り支度を始めた。

と言っても二人の家は徒歩一分もかからない距離にあるので、持ってきた物と言えばスマートフォンくらいだ。


ふと無一郎はAに目をやる。余程疲れていたらしく、Aの瞼は固く閉ざされている。



“あ、もしかして好きな子でもいるの?”



ふと先程の会話が脳裏を過ぎる。



“いるよ。”



この一言が言えたら良かったのに。



「ばーか。」



はぁぁっと深い溜め息をつくとAに軽くデコピンをして無一郎はAの部屋を後にした。

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yuina03230418(プロフ) - あっ、むいくんの小説で極端に出る時と極端に出ない時がある善逸〜(( (2020年12月6日 20時) (レス) id: 411fa87a66 (このIDを非表示/違反報告)
ふぐひらめ - 二周しましたよぉぉぉ!!凄いもうこの…こう……とにかく凄いです!(語彙力)これからも応援してます!!!! (2020年10月18日 7時) (レス) id: 0b66878cc1 (このIDを非表示/違反報告)
白霞(プロフ) - むいloveさん» 応援のお言葉ありがとうございます!恋の呼吸を放ってしまいそうな程キュンキュンして頂けて光栄です! (2020年6月23日 16時) (レス) id: 7828c1c33e (このIDを非表示/違反報告)
むいlove - 自分の本名でやったので、よみおわったあとキュンキュンして恋の呼吸を放ってしまいそうでした!とても、書くの、お上手ですね!応援しています! (2020年6月23日 10時) (レス) id: 72d195a4a4 (このIDを非表示/違反報告)
白霞(プロフ) - ももんがさん» ありがとうございます。応援のお言葉まで…感謝の限りです! (2020年6月15日 20時) (レス) id: 7828c1c33e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白霞 | 作成日時:2020年5月15日 16時

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