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この1週間たくさん考えた。

やっぱり涼太に言うべきか。

でも何度考えても答えはNOだった。




2人の幸せを俺が壊しちゃだめなんだよ。




俺の事なんて早く忘れて次の幸せを見つけてほしい。




俺に振り回される人生なんてそんなの...



2人にとっていいはずがないんだから。




翔「....ちょっと出てくる」

涼「え?こんな時間に?」

翔「すぐ戻るから。少しだけ散歩してくる。」

涼「そっか、わかった。気をつけてね。」




この時間から散歩...は少し無理あったか。



涼太もそんな俺に違和感を感じながら
それでも何も言わずに送り出してくれる。



リビングを出て玄関に向かえば後ろから
バタバタと追いかけてくる涼太。




翔「ん?どうした?」

そう振り返れば

涼「湯冷めすると大変だからこれ、羽織ってきな。
パッと取ったから俺のだけど(笑)別にいいよね?」

翔「うん、ありがとう。」

そう言って涼太のカーディガンを羽織って家を出た。




行先なんて決まってなかった。

ただ、あの家にいると決意が揺らぎそうで怖かった。

この期に及んで何言ってんだろって思うけど。




幸せだった思い出ばかりが蘇ってきて。




涼太とあの家に住み始めた時のこと。

涼太と愛し合った時のこと。

蓮が初めて名前を呼んでくれた時のこと。




蓮といつも来る公園のブランコで一人、
気づけば涙が止まらなくて。




なんで.....なんでっ....俺なのっ....嫌だっ
離れたくない...辛いよっ、寂しいよっ、なんでだよっ....!





なんてそんな俺の声も思いも
大きな暗闇に吸い込まれて消えていった。





羽織ったカーディガンから感じる
涼太の香りに、温もりに、





今だけはまだ縋ってもいいよね...?

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momiji - はじめまして!コメント失礼します。お話読ませていただいてます。続きを読みたく、思いつく限りの数字や小文字を入力しているのですが、解除できませんでした。大変申し訳ないのですが、パスワードを教えていただいてもいいでしょうか?よろしくお願いします。 (3月31日 4時) (レス) id: 9d0703b913 (このIDを非表示/違反報告)
ももんが(プロフ) - 初めてまして!お話読ませていただいてます。続きを読ませていただきたくパスワードを何度かやってみたのですが出来ないので、パスワードを教えていただきたいです。よろしくお願いします (3月30日 17時) (レス) id: 618d86ca93 (このIDを非表示/違反報告)
(名前) ? ?? ?(プロフ) - 初めまして!お話し楽しく読ませていただきました。続きを読ませてもらいたいとおもいます。よろしければパスワードをお伺いしたいです (3月22日 13時) (レス) id: 51e5572930 (このIDを非表示/違反報告)
イロハ - 初めまして。お話の続きを読ませていただきたく、申し訳ございませんが、パスワードを教えていただけますか。よろしくお願いします。 (3月18日 20時) (レス) id: 41b55a3ae8 (このIDを非表示/違反報告)
monami1116(プロフ) - メッセージ失礼します。続きが気になっているのですがパスワードが何度試しても分からないです。教えていただけませんか、、。 (3月17日 22時) (レス) id: 5d7f610668 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:moco | 作成日時:2022年10月5日 3時

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