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水族館の隣にあるレストランやショップの入った施設で夕方まで過ごした後、ヤスくんに連れられて海沿いの遊歩道に降りた。
4時を過ぎれば景色はオレンジ色に染まっていて、遊覧船の向こうに夕日が落ちていくのが見える。
平日のこの時間なんて人は疎ら。
当たり前のように左手に感じる穏やかなぬくもりには相変わらずドキドキさせれらていて、2人の間に流れるいい雰囲気に「あー、今日ついにこの人とキスしちゃうのかな」って勝手に想像して更に心拍数が上がる。
するとなればいつ、どこで？
もう少し先に見えるあのベンチだろうか。
それとも、さっきの施設にあった世界最大級を謳う大観覧車の中だろうか。
そんな余計な事を考えてたら、「Aさん？」っていつもより低い声で名前を呼ばれて、ハッと我に返った。
安「寒くないですか？」
「うん、大丈夫」
気づけばまだ先だったベンチはすぐ目の前にあって、するりと手を解いたヤスくんは傍の自販機でカフェオレを買っていた。
思っていたとおりベンチに腰掛けると、温かいカフェオレを差し出される。
安「気になってるんでしょ？マキ先輩のこと」
ホントは直前までそんなことはすっかり忘れていてアナタとのキスのシチュエーションを妄想してましたなんて言えるはずもなく、うん、まぁね、と曖昧に返す。
パキッと缶を開ける音が2人分聞こえたところで再び左の指先を絡め取られた。
そうするだけで右手のカフェオレと同じくらいの熱を左手にも感じるから不思議だ。
安「大丈夫ですよ。おーくら、あぁ見えて本気や言うてましたから」
「やっぱりそうなの？」
安「昨日電話で話したんですよ。マキ先輩はマジやから適当にするならやめとけって。そしたら、最初っからそんなつもり無いわってえらい怒ってました」
「じゃあ、今日誘って正解だったんだね」
安「アイツも変に1晩過ごしたことでどうしたらいいか悩んでたらしくて。きっかけ探してたみたいです。せやから今頃イイ感じで楽しんでるんちゃいますかね」
「よかったぁ･････」
私が心からその言葉を吐き出した姿を見て、ヤスくんはクスクスと笑い始めた。
「え、何？何かおかしかった?」
安「いや、Aさんすんごいホッとした顔してたから。めーっちゃ友達思いなんやなぁ、可愛いなぁと思って」
またそんなセリフをさらっと言うから、体温の上がった左側を見れなくなって誤魔化すようにカフェオレを1口だけ飲み込んだ。
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げぼりん(プロフ) - あきらさん» す、す、すみませんー(＞人＜;)書きながら方々からお怒りのお声が聞こえてくるの覚悟しておりました(汗)なるべく早めにスッキリしていただけるよう続き書いてまいりますー(笑)！ (2016年2月16日 22時) (
レス) id: 5190297f8d (このIDを非表示/違反報告)
あきら(プロフ) - ちょっと、ちょっとー！自分の彼女には奥手なのに違う女といい感じってどういうこと？ちょっとヤスくん、バイト終わったら裏口で待ってるから話聞かせてもらおうじゃないの。観覧車デートのときめきを返せー！（笑） (2016年2月16日 21時) (レス) id: e9c7617437 (このIDを非表示/違反報告)
げぼりん(プロフ) - ふわりさん» げぼりんお膳立てしたのにねっ(;o;)ヤスくんいつ本気見せてくれんでしょーね(汗)ふわりお姉さまが爆発する前になんとか次のシチュ考えときます(笑) (2016年2月13日 10時) (レス) id: 5190297f8d (このIDを非表示/違反報告)
ふわり(プロフ) - ぅわあ！マジか！こんな最高のシチュエーションにも関わらず！ここでしないでいつするの！今でしょう（←古すぎて引く）もー読んでる私の口がとんがったままなんですけど！どーしてくれるのさ（笑） (2016年2月13日 10時) (レス) id: aa255c5fb5 (このIDを非表示/違反報告)
げぼりん(プロフ) - まろりー。さん» ヤスくんもヤル気満々だったのにね(笑)邪魔された後に気を取り直してもう一押し出来ないのが今回のヤスくんの残念なところです。あー早くチューしたい(笑)！← (2016年2月13日 10時) (レス) id: 5190297f8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：げぼりん | 作成日時：2016年1月8日 16時
