☆ ページ24
.
薄曇りの月曜日。
午前中最後の講義を受け終えて、待ち合わせの学食にマキと向かうと奥の方の席にヤスくんと大倉くんが座ってるのが見えた。
私は日替わりのトンカツ定食、マキはハヤシライスをトレイに乗せて2人が待ってるテーブルへ。
「ごめんね、お待たせ！」
大「あ、マキちゃんとA先輩来たー！」
大倉くん、マキの呼び方変わってる･････
横にいるマキを見ると俯いてるものの口元は緩んでるのが確認出来た。
いつもはよく喋るマキは、大倉くんと会うのが例の夜以来らしく緊張しているのか今日は大人しい。
軽く世間話をしながら全員が殆ど食べ終えた時、マキがこっそり肘で私の腕をつついてきた。
目配せをしてくるからきっと「早くあの話をしろ」ということなんだろう。
これまでのやり取りを見てる限りでは、大倉くんはマキを適当にあしらってる様子は見受けられないので一役買うのもアリかもしれない。
なるべく不自然にならないようにスマホを取り出してヤスくんにその旨をメールした。
【水曜日、マキたちも誘ってみる？】
メールに気づいたヤスくんが「いいの？」って顔でこちらを見たから、承諾の意味を込めて頷いた。
安「おーくらは水曜日何か予定あるん？」
ちびちびとグラスの水を飲んでたマキが期待を隠しきれてない顔を上げる。
大「めっさ暇やで。この前バイト辞めたとこやねん」
安「じゃあさ、このメンバーで水族館行かん？」
大「はぁ？なんで水族館？」
安「えっ、い、いや、いま焼き魚食うてたら無性に行きたくなってん」
もう！ヤスくんヘタクソっ！！
でも大倉くんはそんな取って付けたような理由に爆笑してる。
大「あっはっは！どんな思いつきやねん！そんなんA先輩と2人で行けばえぇやん。俺ら行ったらお邪魔虫やろ」
「私はいいよ。みんなで行ったら楽しそうじゃない？」
大「えー･････ヤスが男の顔でA先輩とイチャつくん見たくないー」
安「どういう意味やねん！」
大「マキちゃんはどう？」
マキ「うん。･････ウチも行きたい、かな」
大「じゃあさぁ･････一応行くけど、俺らとヤスたち別行動な？それやったら行ってもいいで」
マキ「･････いいの？」
大「だってマキちゃんも行きたいんやろ？」
心配そうなマキに優しく問いかけるのを見てたら、この2人がくっつくのは時間の問題じゃないかなって思えた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 817人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
げぼりん(プロフ) - あきらさん» す、す、すみませんー(＞人＜;)書きながら方々からお怒りのお声が聞こえてくるの覚悟しておりました(汗)なるべく早めにスッキリしていただけるよう続き書いてまいりますー(笑)！ (2016年2月16日 22時) (
レス) id: 5190297f8d (このIDを非表示/違反報告)
あきら(プロフ) - ちょっと、ちょっとー！自分の彼女には奥手なのに違う女といい感じってどういうこと？ちょっとヤスくん、バイト終わったら裏口で待ってるから話聞かせてもらおうじゃないの。観覧車デートのときめきを返せー！（笑） (2016年2月16日 21時) (レス) id: e9c7617437 (このIDを非表示/違反報告)
げぼりん(プロフ) - ふわりさん» げぼりんお膳立てしたのにねっ(;o;)ヤスくんいつ本気見せてくれんでしょーね(汗)ふわりお姉さまが爆発する前になんとか次のシチュ考えときます(笑) (2016年2月13日 10時) (レス) id: 5190297f8d (このIDを非表示/違反報告)
ふわり(プロフ) - ぅわあ！マジか！こんな最高のシチュエーションにも関わらず！ここでしないでいつするの！今でしょう（←古すぎて引く）もー読んでる私の口がとんがったままなんですけど！どーしてくれるのさ（笑） (2016年2月13日 10時) (レス) id: aa255c5fb5 (このIDを非表示/違反報告)
げぼりん(プロフ) - まろりー。さん» ヤスくんもヤル気満々だったのにね(笑)邪魔された後に気を取り直してもう一押し出来ないのが今回のヤスくんの残念なところです。あー早くチューしたい(笑)！← (2016年2月13日 10時) (レス) id: 5190297f8d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：げぼりん | 作成日時：2016年1月8日 16時
