□お揃い ページ7
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瑞稀side
俺たちHiHi Jetsの番組、「HiHi JetsのHiしか言いません」のスタジオ収録の今日。
俺たちは目の前に現れた作間の姿を見て固まっていた。
作間「え…何？」
優斗「その服、どこで…？」
涼「優斗落ち着け、確かにさっきすれ違ったAと似てるけど違うかもしれないだろ」
猪狩「いや、このアシンメトリーどう見ても同じだろ」
…おしゃれな服をお揃いにするなあ。
なんて呑気に彼らを眺める俺だけど、作間を凝視しながら側のペットボトルに伸ばした手は明らかに震えてる。
優斗「どう思う！ みずっくん！？」
…俺？
瑞稀「ま、まあ、いいんじゃね？ ほら、なにわ男子ってお揃いにするとか多いし……、あっぶな！」
猪狩「めっちゃ動揺してんじゃん」
涼「大丈夫？ 溢れなかった？」
瑞稀「セーフ」
手から滑り落ちたペットボトルを、反対の手で咄嗟に掴む。
…ぶち撒ける事態は避けられた。
優斗「…え、とうとう “約束” 破った？」
作間「違うよ。電話しながらネットで一緒にポチって。…… “破っちゃわない？” とは言ったけど」
優斗「そうだよな。そういうの守るもんな、アイツ」
ガリさんが俺を見てくる。
そうだな、その “約束” 作ったの俺だもんな。
瑞稀「別に破ってもいいけど」
涼「嘘つけ。瑞稀も可愛い約束決めるよな〜」
猪狩「 “作間のこと好きになっちゃうから２人で出かけちゃダメ” って、余裕ナシかよ」
そりゃあ、その約束作ったときはAちゃんのこと好きだったし…
作間に勝てるわけないって思ってたのもあったけど……
今はどうとも思ってないし、この世の男じゃアイツは落とせないって気づいたから。
けれど、当時も３人は約束をそうやってバカにしてたけど……
作間「じゃあ、今度カフェでも行こうかな」
猪狩「いやダメだろ」
優斗「Aに迷惑かけんな」
涼「今まで守ってきたんだから、今後もね」
今は３人の方が、その約束を徹底させようとしてる。
優斗に「ね、瑞稀くん」と同意を求められると、結局俺は
瑞稀「みんながそう言うなら、ダメだね」
…てことにするんだ。
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作者名：悠希 | 作成日時：2023年12月27日 7時
