なにわ “生まれ” の “女子” やねん！【Ⅲ】 (ページ47)

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恭平side

少し音を立てて電気が点く。

…とりあえず、安心やな。

隣の朝日南は「ふぅー」と息を吐いた。

恭平「朝日南」

『どした？』

俺を見上げる彼女の目には膜が張っていた。

恭平「が…」

流星「A、えらいえらい」

『流星くんも、えらいえらい』

「頑張ったな」と言おうとしたのに、後ろから流星くんに遮られる。

２人は笑ってハイタッチをした。

笑った時にこぼれ落ちた少量の涙を指で拭ってやると、案の定驚いた顔をされた。

丈一郎「ホンマ、焦ったわ」

謙杜「少し準備できたん？」

『うん。雷鳴ったときに、くるかもって』

大吾「よかったぁ〜」

謙杜は遅れてスマホのライトを消す。

こんなんドッキリとかされたら、たまったもんじゃない。

駿佑「あ、アイロン冷えてもうた…」

流星「やぁー！」

駿佑「温めてくれるん？」

流星「嫌だ！」

流星くんはみっちーのヘアアイロンに向かってパワーを送る。

俺もペタペタと確認するけど、みっちーの言う通り冷えてしまっていてほんのり温かいくらいやった。

『謙ちゃんにライト向けられた時、 “眩しいわ！” ってキレようかと思ったけど』

謙杜「ぁえ！？ごめーん！！」

『ううん、助かったよ。…あ、ちょっと外出てくる』

和也「気ぃつけて〜」

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