なにわ “生まれ” の “女子” やねん！【Ⅲ】 (ページ43)

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□悪酔いページ43

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大吾side

んふふふ。なんて笑いが漏れるのには理由がある。

今日は廉と飲んでたんやけど、Aに会いたくなって家に凸った！

『はぁ……大吾くん、帰りな？』

廉「ホンマごめんなぁー、大吾がどうしてもって言うからさ」

大吾「会いたくなったんやもん〜♡」

『恋人か！！』

Aに縋ると当たり前のように引き剥がされる。

ええやん、廉やって我が物顔でソファ占領しとるし。

声に出したら、「それとこれとは話が別」って言われるんやろな。

廉「Aがめっちゃ久しぶりな気がするわ」

『あ、ピース行けなくてごめんなさい』

廉「ええよ、忙しいんやろ？差し入れのシュークリーム、美味かった」

『海人くん喜んでました？』

廉「お前すぐ海人よな！喜んでたけど！」

廉とAが仲良く話してる中に入れなくてモヤモヤする。

これ嫉妬やで。どっちにも。

Aは俺から廉を取ったし、廉はAを取ったし。

大吾「リオー♡」

廉「え、猫飼ってたん！？」

Aの愛猫、リオを抱っこする。

…種類はバーマン、やったっけ？

『知らなかったか。公表はしてないからね』

廉「なんで？」

『なんとなく？』

Aは話しながら服を整える。

触れないでおこうと思ったけど…

なんていうか、今日の服装は……

廉「A、そろそろ見えるで」

大吾「いや言うんかい！」

『廉くんえっち。２人が来るなんて知らなかったからそのままで出ちゃった』

尚更やろ。知らん人の前でもその格好なんか？

下は短パンで上はＶネックのスウェット。

スウェットは昔着てたの見たことあるやつやから、縒れて部屋着に変えたんだろう。

Aが屈んだら確実に見えるし、Aより背の高い廉からはもう見えてるんちゃうかな？

大吾「…なんか着てきや」

『わーん、大吾くん優しー』

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