なにわ “生まれ” の “女子” やねん！【Ⅲ】 (ページ37)

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□末端冷え性ページ37

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さあ始まりました。一世一代の大勝負！！(ナレーション風)

謙杜「最初はグー！」

「『じゃんけんポン！！』」

『うわああああああ！！』

丈一郎「うるさっ！」

案の定私が負けて、長尾くんは「何にしよーかなー」と悩んでいる。

これは自販機の奢りを賭けたジャンケンだった。

『もー丈くんが奢って…』

丈一郎「自分らがジャンケン始めたんやから」

謙杜「まーまー、飲み物の１つ２つくらい、」

『お金はいいけど、なんか悔しい！』

丈一郎「割と子供やな」

私は文句を言いながら、長尾くんの選んだジュースと私のコーンポタージュを買う。

丈くんも「これ買って」と言って示したけど、それは無視して、ペットボトルを長尾くんに渡した。

私はコーンポタージュを飲む前に手で包んで温めた。

謙杜「Aって冷え性やん。…極度の」

『なんだっけ、消えた初恋？』

謙杜「ホンマや、言われてみれば。でもホンマに冷え性やん」

『末端冷え性ね。マジで冷たいよ、触る？』

謙杜「うわ、つめたっ！！」

長尾くんと丈くんに指先を握られる。

…丈くんの方、ちょっと痛い。力強い。

話しながら楽屋のドアを開けると、そこに居たみっちーにギョッとした顔をされた。

駿佑「え、どういうこと？ …え？」

丈一郎「Aって末端冷え性よなって話してただけやで」

駿佑「あ、そっか…ビックリしたわ」

謙杜「Aはないわー」

『こちらこそ～』

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