なにわ “生まれ” の “女子” やねん！【Ⅲ】 (ページ28)

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□こどもとページ28

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今日は一味違って、小さい子と雑誌の撮影なのだが…

いやあ、マジでカワイイよ、この子。

確認＆撮影準備中も一緒に遊んでいると、後ろから肩を叩かれた。

猪狩「よっ」

『ガリさん、もっち。同じ建物？』

猪狩「うん。俺らＣスタジオで撮ってる。その子は？」

涼「カワイ〜」

じんくん。一緒に撮ってた。

と教えると、もっちはじんくんの前に屈んで頭を撫でる。

猪狩「Aがお世話になりました」

『ガリさん、誰？』

猪狩「猪狩です」

『・・・』

涼「ていうか多分通じないよね」

ガリさんが頭を下げたのを真似して、じんくんもペコッと頭を下げる。

『あーもー、ほんと可愛い…！』

涼「お、優斗」

じんくんの頭を撫でたところで、もっちが私の後方に優斗を見つける。

私も振り返ると、様子がおかしい優斗と後から来た作間と瑞稀くんがいた。

瑞稀くんは優斗を見て爆笑している。

『優斗どーした？』

猪狩「多分だけどアイツ照れてる」

『え？』

涼「ほら、優斗のタイプってさ…」

ニヤニヤしてる２人に「ごめん、それ知らない」と教えてもらおうとしたら本人に止められた。

訳アリショートに見えたんだよ、と言われても意味が分からない。

…確かに、ドラマで切ったから “訳アリ” だけど。

優斗「・・・」

『…なんでそう思ったかは知らないけど、何を思ったのかは察したよ』

私とじんくんが親子に見えたんだろうな。

でも、私たちを見て優斗が顔を赤らめる理由は分かるけど分からないけど！！

作間「Aちゃん、許してあげて」

瑞稀「そのつもりがなくても、どタイプだったら気になっちゃうんだよ」

猪狩「そのつもりがなかったかどうかは本人しか分からないけどね」

優斗「つもりねーよ！」

『大きな声出さないでよ。じんくん居るじゃん』

優斗「…ごめん」

涼「なるほどね、尻に敷かれる感じか」

優斗がもっちを蹴ろうとしたから、じんくんの目を覆う。

実際には蹴らないで、直前で止まってくれた。

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