なにわ “生まれ” の “女子” やねん！ (ページ49)

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ご飯作ってきたから、鍵開けて

大橋くんからそんなメッセージが届いていたのは、20分前。

今起きた私は慌てて玄関へ。

和也「…あ、体調大丈夫？」

『マジでごめん。寒くない？』

和也「俺は平気やけど、こっち冷めちゃったかもしらん」

大橋くんをリビングに通す。

和也「温めるから、キッチン借りてもいい？」

『うん。ありがとう』

和也「…なんもないな」

粗方キッチンを見回して笑われる。

『知ってるじゃん。私をそこに立たせたらどうなるか』

和也「やから持ってきたんよ」

…丈くんは何回くらい、あそこに立つ大橋くんを見たことあるんだろ。

緩みかけた頬を指で引っ張る。

我ながら、私けっこう元気かも。丈橋考えるくらいに。

和也「恭平も誘ったけど、廉とゲームする約束あるからって断られたんよ」

『…へぇ』

和也「来てほしかったんやろ〜？」

『丈くんと来てほしかった』

和也「ツンデレやなぁ」

…本当に丈くんがよかった。

２人が揃ったら、パパとママのような安心感があるから。

でも、勘違いしてる大橋くんは放っておこう。

『いただきます』

和也「どう？」

『あつい… 美味しい…』

お粥くらい自分で作れとか言わないで。

それができないんだから。

和也「何も食べてなかったん？」

『食欲なくて』

和也「食べないと、治らんで」

『ありがとう』

一家に一台、大橋和也。

…毎日大橋くんの料理食べてたら美味しすぎて太るかも。

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