なにわ “生まれ” の “女子” やねん！ (ページ44)

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『はぁ？彼氏なんか居ないけど』

大吾「ほんまに？？社内やないよな？」

だから居ないんだってば、と答える。

どこでそれを思ったの。

駿佑「なら、さっきの電話の相手って…」

『…あっ、そういうこと？んん〜と、』

内緒って言われた手前、それは答えにくい。

けど、流星くんと目があって一瞬で気が変わった。

『…コジケンくん』

彼らは揃えて「あぁ〜」と納得する。

謙杜「えっ、コジケン好きなん？」

『ん？』

謙杜「さっき、好きだけどって」

急いで電話口で言った言葉を思い返す。

…あ。

『 “シュークリーム買ってくから泊まらせて。シュークリーム好きやろ？” って懇願されて…』

流星「シュークリーム…」

謙杜「コジケンは、なんで泊まろうとしてるん？」

『今ドラマでこっち来てるけど、色々あって泊まるとこなくなったらしい』

恭平「なんでAなん」

『さぁ？』

安堵の表情を見せるメンバーたち。

すると、丈くんの手に握られたスマホから音がした。

優斗［…あのー、なんで俺のこと疑ったんすか？］

『え、優斗？』

なんで？

え？ずっと聞いてたってこと？

恭平「優斗ならありえるやん。電話出んかったし」

優斗［Aと付き合うとか絶対ないんで！］

『願い下げだ！！』

和也「まぁ…一安心やな」

大吾「よかったよかった」

一箇所に固まっていた彼らは、それぞれ撮影の準備を始めた。

……待って？

私に彼氏がいたら、そんなに大事件なの？

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