なにわ “生まれ” の “女子” やねん！ (ページ42)

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□彼氏疑惑ページ42

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『…え？私の家？いや、無理だけど』

控え室の隅で電話をするAの声。

『弟は今日居ないけど…』

恭平「謙杜。あれ何？」

浮かない顔をした恭平が俺に聞く。

指したところには俺も聞き耳を立てていた彼女。

謙杜「……彼氏とか？」

大吾「は？」

謙杜「ビックリしたぁ！急に低い声出すん、やめてくださいよ大吾くん！」

大吾「謙杜も声でかいねん」

丈一郎「ほんまに彼氏なん？あいつに彼氏できるん？」

和也「できても、おかしくはないやろ」

丈一郎「いや…」

俺の周りにわらわらと集まる。

みっちーと流星くんもトイレから戻ってきた。

『…いや、好きだけどさ！』

Aのその一言。

たった一言をきっかけに、２人が動いた。

丈一郎「ちょ、末澤に聞く」

恭平「俺は優斗に…」

数秒後、恭平が「通話中や…」と呟いた。

一気に空気が冷える。

丈一郎「末澤は分からんって」

丈くんが見せてくれたトーク画面には「彼氏くらい居るんちゃう？」「居てもおかしくないやろ」「知らんけど」という返事。

あの２人、幼馴染とは言っても彼氏彼女の話までしないんちゃうかな。

Aは頑なに幼馴染って認めんし。

駿佑「ほんまに優斗くんなんかな」

謙杜「たまたま優斗くんが他の人と電話してるとか？」

大吾「Aって社内恋愛するタイプか？」

恭平「いやや〜！優斗とかリアルすぎやってぇ〜！」

謙杜「あかん、恭平が」

丈一郎「優斗ではないと思いたい…」

和也「たまたま、やんな？」

…たまたま。きっと、たまたまや。

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