なにわ “生まれ” の “女子” やねん！ (ページ31)

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□親友ページ31

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中学卒業と同時に大阪に引っ越して

今も小学校中学校の友達で連絡を取るのは一人だけ。

言わば親友の彼女は、悠希。

悠希「うわぁ、瑞稀かっこいい」

『うん、瑞稀くんね。かっこいいね』

私が横に居ながら、瑞稀担ってとこだけひっかかるけど。

隆輔「また瑞稀くんの話？」

悠希「なんだよ隆輔、瑞稀の良さ語るぞ」

隆輔「遠慮します」

引きこもりも彼女とは仲良い。

夜、家に押しかけてきて、缶を開けた彼女。

…何かあるに違いない。

悠希「彼氏に振られた。ていうか浮気」

『え、また？』

悠希「通算５敗。内、浮気３のヒモ１の蛙化１」

机に突っ伏して「なんでこんなに見る目ないのかなぁー」と叫ぶ。

悠希「もういっそ、隆輔にしようかな」

隆輔「は？」

『そうやって何でも顔だからダメになるんだよ』

悠希「うっ、それ彼氏にも言われた」

『元でしょ』

悠希「えぐらないで、まだ別れは切り出してないから」

悠希の話によると、サプライズで彼氏クンの家に行った所

浮気の真っ只中だったらしい。

そして「お前だって瑞稀ってやつに浮気してんじゃん」とのこと。

悠希「瑞稀は推し！！恋はしてるけど！！」

『はぁ、』

悠希「アイツ…顔は良いのに、中身がなぁ」

隆輔「そっくりそのまま返して良い？」

悠希「私可愛い？」

『…きもい』

隆輔「おばけみたいなセリフやめてよ」

『うわ、おばけとか言わないで、想像しちゃった。イケメンばっかり襲うんでしょ？』

悠希「ひどい」

『叶わぬ恋しすぎなんだよ』

悠希「最近は長尾くんも……」

『げぇ、』

メンバーの名前が出てくるの、少し気まずい。

『私という存在がありながら、何よそ見してんの？』

悠希「キュン。瑞稀も長尾くんも、出会えたのはAのおかげですから」

『今日泊まってく？』

悠希「泊まるーう」

誰だ「Aちょろ」とか言ったやつ。

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