なにわ “生まれ” の “女子” やねん！ (ページ24)

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数時間前、なにがあったか。

思い返せば本当にしょうもないこと。

私が我慢すれば良かったのかも。

恭平「なあ、これどう？」

『んー。いいんじゃない』

恭平「見てって」

『とりあえず離れてよ』

高橋が見せてくるのは、新しく買ったっていう私服。

高橋が鏡に向かってポージングしてる写真。

それよりも距離が近くって、無視してもしつこくて。

『ねえ、近いってば』

恭平「…朝日南が俺の私服に感想言ってくれればええんよ？」

『はぁ。似合ってる似合ってる』

頭痛いんだけど、低気圧かな。

恭平「……ため息はつかんでよー！」

『ごめんって、離れてよ』

恭平「なんなん？いっつも離れろ離れろって。他のメンバーと変わらんやん」

『男と女。いつも言ってるでしょ』

恭平「 “紅一点扱いするな” とか言うくせに……朝日南が一番、私は女だってうるさいやん」

『それは…』

恭平「それは、なんやねん」

納得してくれる理由を見つけたいのに、頭が痛くて…

っていうのは言い訳で、図星だった。

丈一郎「ちょ、ちょっと待てって。ヒートアップすんな」

恭平「でも丈くん、」

丈一郎「距離感の話は今に始まったことやないやん。もう俺ら、６年目やで」

『…めんど』

和也「A」

「面倒」なんて言うつもりはなかった。

丈一郎「おい今のは…」

やらかした。

静かにしてるメンバーも呆れてることだろう。

その場に居にくくなって、部屋を出た。

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