なにわ “生まれ” の “女子” やねん！ (ページ13)

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□侵入者ページ13

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日付が変わるか変わらないかという頃。

ピンポーンとインターホンが鳴った。

ドアスコープから覗くと、岩﨑大昇が立っているのが分かった。

『え？どうしたの、岩﨑』

岩﨑「んへへ」

『え？』

ドアを開いてすぐ、２人でドサッと倒れ込んだ。

下敷きになっている私は、腰が段差に当たってとても痛い。

これは…絶対酔ってる。

『ねえ。帰れ』

今も私の上で寝てる。

この酔漢、私の家まで来て、何をしに？

『隆輔(りゅうすけ)ぇぇ！』

叫んだところで、あの引きこもりの弟が玄関に来るわけがない。

岩﨑「うるさぁい」

『なんで私は怒られたの』

岩﨑のズボンのポケットから少し覗いているスマホが目に入る。

あいにく、私のスマホは自室にあるし、借りることにしよう。

『岩﨑、おーい？』

岩﨑「んー」

肩を叩いて、こっちを向いた顔で、なんとかフェイスIDを解除する。

申し訳ないけどアプリを開いて一番最初に目に入った彼に電話する。

浮所［どうしたの？こんな時間に］

『浮所助けて、酔っ払った岩﨑が私の家に来て… 岩﨑寝てるの、私の上で。動けない…』

浮所［はぁ！？ Aに馬乗りになってんの！？］

『そこまでは言ってない！とりあえず助けて！』

今日だけは家に来るのも許可するから！

浮所［分かった、すぐ行くから］

『ありがと…ッてぇ！岩﨑！』

浮所［どうした！］

『みぞおち…』

切ろうとしてた時、みぞおちに肘が入った。

そのまま通話は切ってしまう。

一瞬死ぬかと思ったけど、おかげで抜け出せそう。

「やば」と呟き、自室からスマホを取ってくる。

隆輔「なにこれ」

『ね』

この醜態を写真に収めておく。

『手伝って。ソファまで運ぶ』

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