なにわ “生まれ” の “女子” やねん！ (ページ12)

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髙地「そう。特に、４話だっけ？見てないほうが嬉しい…」

田中「そう。とても平常心では見てられないし、平常心で見てるAなんか考えたくないよ」

『えっ？』

え、何の話？

森本「俺もやだな。あれを見てる朝日南」

『…………あぁ、あのキスシーン』

ジェシー「え！？見ちゃったの！」

『それリアタイで見てました』

松村「えぇー、ちょっとぉ…」

『何恥ずかしくなってるんですか。役でしょ』

髙地「俺らのAへのイメージがね？」

田中「Aのこういうとこ好き…」

京本「え」

さっきは、考えたくないって言ってたのに。

ていうか私どういうイメージよ。

『ほら先輩。京本くんの素の “え” が出ちゃったんだから、そういうの言わないで』

田中「きょもぉ、今さらだよ？」

京本「うん。そんな気はする」

先輩、自分で言ったんだからショック受けないで。

…ところで、これまあまあ大きいソファだと思うんだけど

森本くんと私の座る位置には空間があるのに、先輩と私にはないんだよね。

『…私、少しずつ森本くんに寄ってるんだから、そっちが寄ってくると困るんですよ。先輩』

田中「なぁんで俺から離れようとするの」

『当たり前ですよ、距離感！』

立ち上がって「そろそろ失礼しますね！」と頭を下げる。

田中「待ってよ、最後に俺の事名前で呼んで！」

『何回も言いましたけど、お断りします。それでは！ “先輩” ！』

松村「またね」

『ばいばい、ほくてぃー』

楽屋を出てすぐ、「なんでお前は “ほくてぃー” なんだよ！」っていう先輩の声が

聞こえたような気もしなくはないけど

聞こえなかったことにしたいと思う。

『ただいま』

謙杜「無事？」

和也「なんもされてへん？」

丈一郎「なんも言われてないよな？」

大吾「北斗くん、なんか言ってた？」

『ダイジョブダイジョブ』

流星「良かった〜」

何も言わないけど、舐め回すように全身を見る道枝高橋。

『はいはい』

楽屋に帰ってきても、囲まれて

暑苦しくてまた楽屋を出た。

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