16人と時々1人 (９)

壱馬(RIKU・北人) 風邪 【リク】 ページ23

壱馬side


ちょっと前から、だるいなって感じることは、確かに増えた

でも、最近天気悪いし、寒暖差あるし、いつものやつだろうって気にしすぎずに過ごしてたら

喉がいがいがし始めて、軽く咳も出るようになってきて、これはまさか風邪か？いや、乾燥してるだけだろうなんて自問自答

万が一風邪だった場合のことも考えて、とりあえずマスクつけて熱も毎日測ったけど、平熱以上微熱未満って感じが続いてた


その生活を3日くらい続けたかな、って日の朝

自分の咳に起こされて、時間を見れば家を出る30分前

……は？ 30分前？

スマホを確認すれば、ちゃんとアラームは鳴ってたはずなのに、無意識に止めたか気付かんかで寝過ごしたらしい

…違う、そんなこと言ってる場合じゃない

今日はマネージャーさんに迎えに来てもらうはずだから、待たせないように急いで準備しなきゃいけない

顔洗って、髪整えて、歯磨いて、ご飯は時間ないからパス。コンタクトは現場で着ければ良いからカバンに入れて、あぁ服服服、何着てこ


めちゃめちゃ焦りながらも何とか時間に間に合って、マネージャーさんとの集合場所に向かう


壱「おはようございます」

マ「おはようございます、、」

壱「ん？なんか変ですか？今日ちょっと寝坊しちゃって…ｹﾎｯ」

マ「変というより、熱ありますよね？」

壱「へ？」

マ「まだ時間大丈夫なんで、一旦家戻って、熱測りましょう。」


…せっかく急いで来たのに、マネージャーさんと2人でまた戻ってきて

玄関で待ってるマネージャーさんに見守られながら熱を測ると


マ「37.7…今日はリハだけの予定なので、休んでください。」

壱「え、でも、」

マ「メンバーの皆さんには僕から言っときますし、申し訳ないですけど、休める時に休んで欲しいです。これから動かせないスケジュールとかも出てくるかもしれないので。」

壱「…はい。すいません。」

マ「…いえ、僕の方こそ、ちょっと前から体調悪そうなの気づいてたのに、無理させてごめんなさい。」

壱「いや、それはほんまに大丈夫です！俺が仕事できると思ったから行ってたんで」

マ「スケジュールも調整してみるので、しっかり休みましょう。ゼリーとか時間空いた時に持ってくるので、また連絡しますね」

壱「それは大丈夫です！家にあるもんで何とかするんで…」

マ「…分かりました。今は仕事のことは気にせず、ゆっくり休んでくださいね？」

壱「はい、ありがとうございます…」

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