16人と時々1人 (８)

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健太side


深くは寝れてないけど、ちょっとは寝れたかなってくらいで起きて、喉が渇いたから冷蔵庫まで行く

たったそれだけなのに、今のけんたにはつらすぎる…

起き上がって座っただけでも、立ち上がっても歩いても、何してもめまい

ずーっとぐるぐるしてるから、まともにまっすぐ歩くこともできない

そのせいで、まぁまぁな強さで壁に当たって痛いし、立ってるのもしんどいし、壁に手ついて何とか持ちこたえる


壱「健さん…？」

健「…っ」

壱「大丈夫ですか？」

健「かずま、？」

壱「喉乾いたんですか？」

健「ん、」

壱「俺もってくるんで、とりあえずベッド戻りましょ。めまいします？」

健「ちょっとだけ、」

壱「じゃあ、ゆっくり行きましょ」


そういえば、壱馬がいてくれたんだった

それすらも忘れてたから、声聞こえた時はビックリしたよね




壱馬side


ソファを借りて寝てたら、ドンッ、みたいな低い音が聞こえて、目が覚めた

様子を見に行こうと思って起きたら、キッチンの近くで壁に体重かけてる健さんがいてびっくり

ベッドの近くに飲み物置いとけば良かったって反省しつつ、ベッドに座って待っててもらう

冷蔵庫に行けばポカリと水があって、選べるように両方持って戻れば、上半身だけ寝転がってる健さん


壱「ポカリと水持ってきましたけど、どっちが良いですか？」

健「…ポカリ、」

壱「起きれます？」

健「ん、」

壱「もう冷えピタ意味ないっすね、笑 替えましょうか」

健「ありがと、」

壱「あと何かできることとか、ありますか？」

健「んーん、」

壱「じゃあ、スマホここ置いとくんで、何かあったら電話でも何でもして呼んでくださいね？」

健「ん、」


そのまま、ちょっとだけ健さんの部屋にいたら、まだしんどそうだけど寝れてはいそう

俺もソファに戻って、明日の仕事のためにもっかい寝る



朝起きて様子を見に行くと、見た目的には昨日よりも良くなってそうだけど、寝てて起こすのは申し訳なくて、確認はせずに部屋を出る

仕事行かなきゃだけど鍵どうしようかなって考えてれば、マネージャーさんから俺の仕事もオフになったと連絡が

今回ばかりは嬉しすぎて、軽くガッツポーズしたもんね笑

そのまま健さんの家にいたけど、ピークは夜中に過ぎたっぽくて、俺がおらんくても大丈夫そう

元気になったけど家を出れない健さんからゲームに誘われるのは、20時間後くらいの話かな笑




おわり
リクエストありがとうございました

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