16人と時々1人 (８)

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翔吾side


朝みんなの話を流しながら聞いてたけど、余裕もって起きたはずなのにパソコン忘れるってどういうこと？って、ちょっと疑問には思った

でも忘れ物くらいするし、仕事に必要なものでも無いから、何も気にしなかった


その後も順調に撮影は進んで、皆が次の仕事に行ったり、これで終わりの人は帰ったりする時間に

今日はこの後も仕事の人が多いみたいで、帰る組が楽屋を来た時より綺麗にしてから、それぞれで帰る

久しぶりに今日は海青とご飯に行く約束をしてて、掃除しながら何食べに行こーかーって話してたんだけど、一向に無くならない荷物が1つ

荷物を見れば誰かなんて明らかで


岩「昂秀どこいった？」

海「トイレとかじゃないですか？この後仕事無い組ですよね」

岩「そうなんかな〜。そういえば、撮影終わって楽屋戻ってきてから見てない気がする」

海「…あ、俺も見てないかもです」

岩「電話してみるね」


すぐに電話をかけたものの、俺らのすぐ側で鳴るスマホ


海「置いてってるし…笑」

岩「しょうがない、探し行くか」

海「俺行ってきますよ！戻ってきて入れ違いになったらあれですし」

岩「確かに笑 じゃあ、頼んだ！」


海青が行ってくれてる間に、もう一度忘れ物とかゴミが無いか確認して、昂秀の荷物もまとめておこう




海青side


まずは近くのトイレに行ってみたけど、誰もいなくて

もっかいスタジオまでの道を戻りながらキョロキョロしても、見当たらず

今度はスタジオから楽屋に戻る途中、楽屋とは方向が違うけど、なんとなく気になった道を曲がってみたら、自販機の隣にベンチがあって

そこで寝てるスタイルの良い金髪


海「昂秀？何してんの？」

昂「…海青さん、？」

海「え、どした？大丈夫？」

昂「…大丈夫っす」

海「熱あるんじゃない？」

昂「…へへっ、笑」

海「笑い事じゃないし…とりあえず、楽屋まで行こ？歩ける？」

昂「はい、」


ふらふらしてるけど、自力で歩けてはいるから軽く支えながらまた楽屋まで戻る

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