16人と時々1人 (８)

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北人side


樹「着替えてきていいですか？」


という樹の発言により、リビングで1人待たされる俺

マースと遊ぼうと思ったのに、樹と一緒に入ってっちゃうし、スマホ触るしかないよね


ちょっとだけ溜まってたLINEも全部返して、インスタも更新して、ツイートもし終わった時


北「遅かったね」

樹「マースと遊んでました」

北「ずるっ！俺にもマース貸して」

樹「マースが許してくれれば、良いですよ笑」


やっとこっちに来たマースと遊ぼうとするも、何故か樹から離れなくて、ずっとベッタリ

仕方なく、樹の膝の上に乗ってるマースを隣で撫でてるけど、それだけで癒されるからホント動物ってすごい




樹side


体はしんどいけど、1人になりたくない、なんて気持ちから決まった俺の家でのご飯会

とりあえず楽な格好に着替えたくて寝室行ったけど、１回ベッドに座っちゃったら動けなくて、しばらくぼーっとしてたら、マースが鳴く声で北人さんがいることを思い出した

ずっと近くにいてくれるから、多分マースにはバレてるんだろうな


北「ご飯なににする？」

樹「好きなの頼んでいいですよ。俺は家にあるの適当に食べるんで」

北「えー、じゃあなんか作ってよ」

樹「それは無理です」

北「なんで！」

樹「出せるようなものないんで」


北人さんには自分でご飯を頼んでもらって、俺もなんか食べれそうなの探そうと思ったけど、食欲ないし喉痛いし食べやすいものもない


北「樹、食べないの？」

樹「今絞ってるところだし、今日は食べるのやめときます」


なんて、さっきの発言と合ってないことにも気づかないんだから、意外とやられてるよね


北「…体調悪い？それとも何か悩んでる？」

樹「…何ですか、急に」

北「さっきから距離近いし、ご飯食べないし」

樹「それは、北人さんがマースの近くに来ようとするから、」

北「違うよ、樹が今隣に座ったんだもん。先輩に正直に言ってみなさい」

樹「…悩んでます」

北「うん。」

樹「…今、だるくてすぐにでも寝たいけど、北人さんいるから、どうしようって、悩んでます」

北「え！？体調悪いんじゃん！なに、いつから！？」

樹「…朝から」

北「まじ？だから寝てたのか…てか、断ってよ！」

樹「それは、」

北「ん？」

樹「…言いません」

北「寂しかったんだ〜」

樹「違います」


言ったら気は楽になったけど、体は余計しんどくなったじゃん

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