16人と時々1人 (５)

紅一点(壱馬) 過呼吸 【リク】 ページ9

Aside


今日は、1日の予定だったリハーサルが、他のメンバーの仕事の都合で半日になった

おかげで、お昼過ぎには寮に帰って来れて、心底ほっとしている自分がいる


というのも、ありがたいことにドラマのお話を頂いて、撮影に追われる日々

ドラマと言っても、主演とかじゃ全然なくて、エンドロールの名前で言うなら、5番目くらいかな

それでもゴールデン帯だし、毎話出させてもらうから、しっかりやらないといけない


それなのに

昨日の撮影ではNGを出しまくって、撮影を長引かせてしまった

もっとセリフが多い人も、もっと難しい役の人も沢山いるのに、5番目の私のせいで、、


だから、明日の撮影ではNGを出さない。
昨日のミスを取り返すんだ。

そう意気込んで、帰ってきてからは自室にこもって、台本とにらめっこしてた




壱馬side


急遽リハーサルが午前で終わって、暇を持て余した俺がやることは1つ

山彰さんやら、昂秀やらと一緒に、ゲーム

同じ寮の中にいるのに、わざわざ別の部屋で、通話をしながら進めていく


昂『久しぶりにこんなガッツリできて、やっぱ楽しいっすね笑』

山『いやほんまに。最近あんまできてなかったしな〜』

壱『この機会に、チャンピオン取りまくりましょう笑』

山『今日取れんかったら、昂秀のおごりな笑』

昂『何で俺なんですか笑笑』

拓(昂秀、ご飯できたって)

昂『ほーい』

山『やっちーの声聞こえた笑笑』

壱『え、ていうか、もうそんな時間ですか？5時間近くやってた？笑』

昂『これほんと、永遠にやってれる気がします笑』

山『ま、これ終わったら一旦終わるか〜』

壱『ですね』


なんて言って、すぐに食堂で再会

仕事のメンバーを除いても、何人か少ない気が…


樹「あれ、北人さんは？」

岩「散歩に行ったまま帰ってこない笑 連絡は取ってるから、無事なのは確かなんやけど笑」

陸「海青は？」

浦「ジム行くって言ってました！！」

陸「え〜俺も行けば良かった〜」

拓「あれ、Aさんは？」

壱「仕事じゃなかったよね？呼んでくるわ」


Aの部屋に向かって、ドアをノックする


壱「A？いる？」

「…」

壱「A？入っていい？……開けまーす」


ドアを開けて中を覗くと、Aは机の上で寝てた

ご飯だし、起こそうと思って近づくと、少し顔色が悪いことに気づく

Aの首に手を当ててみても、熱さは感じなくて、少し安心しているとAが起きた

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