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RIKU side
返信を待とうと思って、ゆっくり歩いたし、途中でモーニングのお店にも入った
それなのに、返信は来ないし、既読すらつかない
健太の家に突撃して、事情を聞くしかないと思って、また歩き始める
家に着いてインターホンを押しても、一向に出てきてくれる気配はない
何回か押してみても同じで、ほんとに留守なのかと思うレベル
でもだとしたら、尚さらドタキャンした理由が気になるし、電話してみることに
健『……はい』
陸『やっと出た…!今、どこにいる?』
健『いえです、』
陸『え、じゃあ分かってて無視した?インターホン鳴らしたんだけど』
健『RIKUさんだったんすか…』
陸『まださ、健太の家の近くにいるから開けてよ。聞きたいこといっぱいあるんだけど?』
健『……はい』
陸『ん、じゃあ今から行くね』
やっぱり、体調悪いんだろうな〜
声が何かもう、弱々しい
健太side
多分ずっと、熱のせいで眠りは浅くて、インターホンの音は最初から聞こえてたと思う
でも、ベッドから起き上がる気力がなくて、無視した
そしたら電話かかってきて、行くって言われるから、何とか起きる
ずっと寝てたせいか、立ちくらみがして視界は見えないけど、少しだけ物や壁にぶつかりながら、インターホンに答える
そんなに広くない家なのに、遠く感じて、キツい
やっとの思いで鍵を開けて、そのまま玄関に座り込んだ
陸「…開けるよ?……えっ、健太大丈夫?」
健「……」
陸「熱あるのは確定だね。とりあえず、ベッド戻ろうか。立てる?」
健「…」
小さく頷くことしかできなかったけど、RIKUさんは気付いてくれて、立たせてくれた
そのままベッドまで支えてくれて、もう一度横になる
陸「体温計どこにある?」
健「…しりません」
陸「知らないって、、笑 他にどこがしんどい?」
健「さむい、と、あたま」
陸「じゃあ保冷剤と毛布とか持ってくる。勝手に探すよ?」
体温計の場所を説明するのがめんどくさくて、嘘をついた
さっき動いたからなのか、余計にだるくなった気もする
保冷剤と毛布を持ってきてくれて、少しだけマシになったけど、やっぱりしんどい
訳もわからなく涙がこぼれたけど、これは不可抗力でしょ
陸「え、どうしたの。他にしんどいとこある?」
健「ちがう、」
陸「そっか。…しんどいよねぇ。でももう大丈夫だから、安心して寝な。」
頭を撫でてくれるのが安心して、さっきよりも深く眠りにつけた
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とめと(プロフ) - 茜さん» リクエストもメッセージも、ありがとうございます…!!お時間頂きますが、良いもの書けるように頑張ります! (2021年9月13日 1時) (レス) id: 57e00be15c (このIDを非表示/違反報告)
とめと(プロフ) - まいさん» ありがとうございます(泣)そう言って頂けて本当に嬉しいし励みになります…!!引き続き頑張ります! (2021年9月13日 1時) (レス) id: 57e00be15c (このIDを非表示/違反報告)
とめと(プロフ) - はみ出し太郎さん» めちゃめちゃ遅くなって本当にごめんなさい…そう言って頂けて嬉しいです…!リクエストありがとうございました! (2021年9月13日 1時) (レス) id: 57e00be15c (このIDを非表示/違反報告)
茜(プロフ) - リクエスト失礼します!樹くんが風邪ひいて咳がひどくなってしまったのを陸くんが看病するのを見たいです!この小説大好きです!応援してます! (2021年9月11日 23時) (レス) id: 8d05704ee0 (このIDを非表示/違反報告)
まい - お話最高でした!次のも楽しみにしてます! (2021年9月11日 11時) (レス) id: 52f79ba016 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とめと | 作成日時:2021年7月26日 0時