16人と時々1人 (５)

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翔平side


まさか、健太さんに言われるとは思ってなかったけど、この際だから全部話した


健「…翔平はさ、どっちの方が好きなの」

浦「え…？」

健「前と変えてから、どっちの方が踊ってて楽しい？」

浦「楽しいのは、、前です」

健「でしょ？だったら変える必要ないじゃん」

浦「でも、好きじゃないって言う人もいるし…」

健「そりゃ全員に好かれるのは無理だよ笑 でも、前の翔平の踊りが好きで、ファンになってくれた人も、いっぱいいるでしょ？」

浦「…」

健「それを、たった1人の意見で変えたら、ファンの人を裏切ることになると思うけど」

浦「…」

健「それに、ダンスで1番大事なのって、気持ちじゃん。踊ってる本人が楽しんでないのに、見てる人が楽しめるわけない。そんなの、エンターテイメントを届ける側として失格だと思う」

浦「…」

健「え、黙らないでよ笑」

浦「いや、何か自分アホだなって思ったら、何も言えませんでした…」

健「アホって笑」

浦「健太さんの言う通り過ぎて…」

健「んー、まぁ分かってくれたなら良いや」

浦「ありがとうございます！おかげで大切なことに気付けました！！」

健「え、何で立ち上がった？？」

浦「それはもちろん、練習するためです！」

健「もう明日にしよ？今日はもう終わりだって！」

浦「でも、今やらないと…」

健「翔平なら大丈夫だって。明日でいーの！」

浦「…はい」

健「じゃあ、ご飯でも行く？動いた分食べないと」

浦「え、良いんですか！」

健「誰誘う？樹、、んー、やっぱり陣さんとかかな」

浦「え、サシじゃないんですか」

健「俺翔平とサシで行ける気がしないんだけど。絶対話続かない」

浦「大丈夫ですよ！今だって話してましたし！！サシがいいです！！！」

健「えー、じゃあ喋れなくなったら解散ね」

浦「了解しましたっ！」


大事なことに気づかせてくれて、ご飯にも連れてってくれて、健太さんには感謝しかない

健太さんの言う通り、翌日には少しずつ感覚が戻ってきた

メンバーの前で披露したバク宙も綺麗に決まったし、この調子ならいけそう


実際、本番は心の底から楽しんで踊ることが出来たし、視聴者さんにも楽しんでもらえたっぽい


浦「健太さん、ありがとうございました！！」

健「何が？」

浦「前言ってくれたことです！」

山「何言ったん？」

健「何も。じゃ、帰りまーす」

瑠「相変わらずツンデレだね、可愛い」




おわり
リクエストありがとうございました！

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