16人と時々1人 (５)

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海青side


次の日の朝起きると、お腹を下してる痛みの代わりに、キリキリとした痛みがやってきた

え、まじで俺の胃腸どうした？

健康にはめちゃくちゃ気を使ってるつもりだったのに、テンション下がるわ…

でも、なっちゃったものは仕方ない。

それに、リハ行かなきゃ。


気合いで準備して、気合いでスタジオに向かう


海「おはようございまーす」

壱「お、おはよ」

海「あ、壱馬さん！昨日はほんとに、すみませんでした！」

壱「全然いいって笑 昨日は慎と2人で楽しんだから、また3人でも2人でも行こうな〜」

海「ありがとうございますっ！」

壱「お腹はもう大丈夫なん？」

海「下してたのは治ったんですけど、、」

壱「まだ本調子じゃない？」

海「はい、笑」

壱「あんま無理すんなよ？」

海「大丈夫です！ありがとうございます！」


壱馬さんは優しいからこう言ってくれるけど、自分の体調管理不足が招いた結果だしなぁ…

リハはリハでちゃんとやらないと




壱馬side


本調子じゃないだけ、って思ってたけど、調子は最悪そうやな

リハが進むにつれて、どんどん顔色は悪くなっていくし、多分冷や汗がすごい

途中で、見学とか早退でもって声掛けたけど、大丈夫の一点張りで、最後まで乗り切った

終わりの合図と同時にしゃがみ込んで、お腹をさすってる海青を見ると、相当キツそう


壱「海青、大丈夫か？」

海「大丈夫、だと思います…笑」

壱「大丈夫じゃないやんか、笑 この後仕事ある？」

海「ジム…」

壱「今日はさすがにやめとき？家まで一緒に行くから、帰ろ」

海「もうちょっと落ち着いてから帰るんで、先帰っててください…」

壱「いいよ、この後暇だし。落ち着いたら教えて？」

海「…すいません、ありがとうございます」

壱「ほんとに落ち着いたらで良いからな？気ぃ使って無理したらあかんで？」

海「はい、ありがとうございます、笑」


とりあえず自分の準備を先に進めて、海青のも適当に支度しとく

こんな海青は違和感しかなくて、みんな帰り際に海青に声掛けてから帰ってる

かける言葉がみんな違って、こんなとこでも個性の強さが表れてる

これ、全員分聞けた俺、ラッキーじゃね？なんて、謎の優越感に浸りながら待つこと数分

波が少し治まったらしく、今のうちに帰ることに

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