16人と時々1人 (５)

RYU(全員) 落ち込む 【リク】 ページ12

RYU side


アリーナツアー初日の2日前

今日は、初日の会場で、本番同様のリハーサル

一通り通しながら、修正点を見つけていくんだけど、今日はちょっと違う

TRIBEの先輩とか、後輩とか、有名な制作チームの人とか、すごい人がたくさん見に来てくれる

こんな機会滅多にないし、ランペの良さを見せるためにも、客観的な意見をもらうためにも、逃せないチャンス


しかも今回、アリーナ規模では初めて、MPCをやらせてもらうことになった

もちろん、今日もちゃんと披露するわけで、さすがに緊張する


岩「龍〜、ピクニック行かん？」

龍「今日は練習したいんで、無しでお願いしま〜す」

岩「分かった〜。一人で行ってくるね〜」

龍「は〜い」

陸「まだ行ってないのに会話が緩い笑」

岩「あ、RIKUさん、一緒に行きますか？」

陸「行くー！下のポジションはもらった！」

龍「今日だけでお願いしますよ笑」


皆がいつものルーティンに向かい始めて、俺も練習しに行く


やっば、全然指動かない

今のうちに、あっためとかないと




昂秀side


無事にリハーサルが終わって、見ててくれたお偉いさんたちに、意見をもらう

もちろん、褒めてくれるところもあったけど、もっと良くするためのアドバイスの方が多い

でも、全然ダメって感じでもなかったらしく、お偉いさんたちの機嫌は良かった笑

その後、16人で会議室代わりの部屋に戻って、もらった意見をまとめたり、自分たちで感じたことを話し合う


L「じゃあ最後に、何かある人いる？」

龍「あの〜、、」

L「ん、龍」

龍「俺のMPCのコーナー、無くすとか無理ですか…？」

L「え、何で？やりたくないの？」

龍「やりたくないと言うか、まだ早かったと言うか…」

陣「それは、今日失敗したからやろ？それとも他に、何か理由あるん？」


そう、龍は今日のリハーサルで、全然上手く叩けてなかった

もちろん、それは見に来てくれてた人達にもバレてしまって、指摘されてたことだった

でも、怒ってるとかじゃ全然なくて、

「緊張してたでしょ？笑」
「もうちょっとリラックスして出来ると良いんじゃない？」
「俺らの前でそんな緊張してたら、数万人のお客さん見たらもっとアガるでしょ？笑」

みたいな感じだった

だから、ここまで言い出すとは思ってなくて、メンバーみんなびっくり


昂「今日は確かにアレだったけどさ、本番でできれば良いんじゃん？」

龍「…」


え、結構ガチで落ち込んでる系のやつじゃん

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