16人と時々1人 (10)

北人(樹) ストーカー 【リク】 ページ8

北人side


朝からドラマの撮影をして、その後事務所のスタジオでリハすれば、今日のお仕事は終わり

ドラマの撮影が終わったら、マネージャーさんに家まで送ってもらって、休憩してから事務所に歩いて行く予定だったんだけど

撮影が巻いて終われたから、そのまま歩いて事務所までも行けるくらいの時間


マ「お疲れ様です」

北「お疲れ様です。俺、このまま歩いて事務所行っても良いですか？」

マ「ここからですか？歩いたら、1時間半はかかりそうですけど…」

北「全然歩けちゃいます笑」

マ「でも、お疲れじゃないですか？休むのも大事ですよ？」

北「全然大丈夫です！むしろ、散歩がストレス解消になってるので笑」

マ「北人さんが良いなら、全然大丈夫ですけど…」

北「じゃあ、歩いて事務所向かいますね！マネさんこそ、たまには休んでください笑」

マ「すいません、ありがとうございます。ではまた、リハの時に」

北「はい！失礼しまーす」


よし、マネージャーさんの許可も降りたし、ゆっくり歩いて行こう〜


周りのビルとか木とか、色々見たり考えたりしながら、ゆっくり歩いてた時

ふと、後ろの人が、ずーっと同じ方向に歩いてる気がして

でも、たまにそういう事もあるし、何より真昼間にストーカー疑うのはさすがに自意識過剰かなと思って、特に気にせず歩いてたんだけど

どこ曲がっても一緒で、結局、事務所までずっといた、と思う

敷地内に入って、事務所の警備員さんも見える位置で、ちょっとだけ周囲を見渡してれば


「北人さん」

北「っ！？」

樹「なにそんなにキョロキョロしてんですか笑 しかも、驚きすぎですって」

北「なんだ樹か」

樹「こんなとこで何してるんですか？」

北「別に？てか、早くない？」

樹「北人さんこそ。俺は前の仕事からそのまま送ってもらったんで」

北「俺は歩いてきた〜」

樹「ドラマの撮影でしたよね？」

北「うん、1時間半くらい歩いたかな〜」

樹「すごいっすね笑 この後のリハで踊れないとかやめてくださいよ」

北「はぁ！？舐めんな！踊れるし！！」


とりあえず、樹に会えたおかげで、さっきまでの違和感を引きずることも無くリハに参加できたし、感謝しないとかな


樹「そう言えば、どっかでご飯食べてきたんですか？」

北「あ、忘れてた」

樹「そんな生活してたら筋肉つきませんよ」

北「もー、うるさいなぁ。」

樹「また夜も食べなさそうなんで、リハ終わり、焼肉行きません？」

北「お、良いね！行こ！」

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