16人と時々1人 (10)

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壱馬side


岩「あかん、送るって言ったやん…」


そんなこと言われたら、どうしようもできないやん…！


壱「ん、ごめん。その代わり、翔吾の家じゃなくて、俺の家でも良い？」

岩「何で…？」

壱「よく考えたら、俺の家の方が近いし。2人とも泊まっても良いからさ」


このまま、翔吾の家に帰ったら、確実に家がバレる

そしたら、いつまで経っても翔吾の不安は消えない

俺の家なら、バレて何かされたとしても、倒せる自信あるし大丈夫


北人がずっと喋ってくれてるのもあって、翔吾もあんまり怖がることなく家にまで着いて


壱「翔吾、先お風呂入っていいよ？」

岩「俺後でいいよ？壱馬先入りなよ、壱馬の家なんだから笑」

壱「んーん、先にやりたいことあるからさ、先入ってくれた方が助かる」

岩「…そう？じゃあ、お言葉に甘えて」

壱「うん、ごゆっくり」


翔吾をお風呂に見送った後


北「何か分かったんでしょ？」

壱「…うん」


あんだけ翔吾の事楽しませながら、俺のことまでちゃんと見てたとか…やっぱ北人ってすごい

俺が気付いたことを全部北人に話して、とりあえず会社に相談

会社から警察の方に連絡が行くみたいで、犯人が分かったらまた報告してくれるって


北「ちょっと時間かかるって事だよね…」

壱「どうすっかな…」

北「とりあえず、何が何でも翔吾を一人にさせないのは確定でしょ？」

壱「うん」

北「家も、車で巻いてもらえばバレないだろうし…」

壱「でも、もしバレて、翔吾が1人の時に何かあったら……考えすぎ？」

北「いや、可能性はあるよね。俺、翔吾の家に泊まろっかな〜」

壱「ええやん、たまには俺の家使ってくれても良いし、翔吾なら北人の家も泊まれるんじゃない？」

北「うん、良いよ」


岩「お先〜」

北「お！翔吾！」

岩「え、なに？笑」

北「これからしばらくさ、翔吾の家泊まって良い？」

岩「え、ええけど…」

北「よっしゃ決まり〜」

壱「たまには俺も行かせてよ」

岩「壱馬も？全然いいよ」

壱「97年早生まれウィークってことで！」

北「いいねそれ！ナイス壱馬！」

岩「なんなんそのウィーク笑」


翔吾には何も伝えずに、解決するまで一緒にいる

解決したら、もちろん翔吾にも伝えて、このウィークは終わりを迎えると思うけど…

でもきっと、ビビりな翔吾だから、これからも1人で夜道を帰らせる事は無いだろうな


岩「北ちゃんも壱馬も、ありがとうね」




おわり
リクエストありがとうございました

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