16人と時々1人 (１)

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Aside

集中が切れたからなのか、寮に帰る途中でだいぶキツくなってきた

なんとか重い体を動かして歩いていると

慎「Aさん！」

走って追いかけてきたのか、息を切らしてるまこ

A「まこ？ご飯は？」

慎「断りました。何かあったんですか？」

A「何で？何もないよ？」

やっぱり年下だし、強がってしまう

慎「隠しても無駄ですよ。」

そう言ってカバンを持ってくれたまこ

慎「手、熱いですね。熱あるんですか？」

A「…」

慎「おんぶしましょうか」

A「いい、自分で歩く」

慎「じゃああとちょっと、頑張ってください」

隣で支えながら、合わせて歩いてくれるまこ


ようやく寮にたどり着き、すぐさま部屋で寝転がる

慎「ベット入らないんですか？」

A「リハ後だから嫌だ…」

慎「じゃあちょっと待っててください」

部屋から毛布を持ってきてくれて、かけてくれる
ついでに冷えピタも貼られた

A「まこの毛布が汚れる…」

慎「洗えばいいんで大丈夫です。何か食べれますか？」

A「…」

本当はまこのお粥が食べたい…

慎「お粥で良かったら作りましょうか？」

A「…お願いします」

慎「ふふっ。わかりました。待っててください」

全部バレてる気がするのは気のせい…？



慎「Aさん、Aさん」

A「んっ…」

慎「お粥出来ましたよ。食べれますか？」

A「うん…。ありがと」

慎「食べたら薬飲んで寝てくださいね」

A「ん。もう部屋戻ってていいよ」

慎「嫌です。年下だけど、少しは頼ってくださいよ」

A「…考えとく。」

慎「素直じゃないですね笑」

A「うるさいなぁ…。」

A「…寝るまでここにいてね」

慎「はい。おやすみなさい」

嬉しそうに微笑んでいたまこ
たまには甘えてみるのもアリかな


おわり

紅一点(RIKU) 頭痛→←紅一点(慎) 熱

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