16人と時々1人 (１)

・ ページ33

Aside

北人さんと話してても、いつもみたいに集中できなくて、別のことを考えちゃう
そんな自分も嫌になってくるし、またマイナスな方向にいきかけた時

北「A大丈夫？」

A「えっ？何がですか？」

北「痛いんでしょ？お腹さすってる」

A「あぁ、ほんとだ」

北「え、気づいてなかったの！？」

A「はい、笑」

頭がいっぱいいっぱいで、無意識のうちに痛み出したお腹をさすってたらしい

北「痛いのお腹だけ？」

A「ん…？」

北「頭とか腰は？痛い？」

A「えっとー、腰、も？」

北「わかった！ちょっと待ってて！」

流れで素直に言っちゃったけど、バレてる…？
北人さんって意外と鋭い…
でも、それ前提で話してくれて、「もしかして、あれ？」とか確認しないのは優しい
いくらメンバーとはいえ、正直少しは気まずい…笑

北「お待たせ！ホッカイロ貼って、これかけといて！」

A「これ、翔吾さんのブランケット…」

北「翔吾のだけど、俺のだから！！」

翔吾さんのメンプロだけど、北人さんの持ち物ってことね笑笑

A「ありがとうございます笑」

北「ホッカイロはお腹ね！腰は俺があっためてあげる！」

A「いや、良いですよ！大丈夫です！」

北「えー、いいじゃーん。ね？お願い？」

そんな綺麗なお顔で見つめられても…

A「じゃあ、お願いします…？」

北「やった！」

なんで私がお願いされて北人さんが喜んでるのかはわからないけど、、
腰をさすってくれる北人さんの大きな手は温かくて、腰の痛みも和らぐし、落ち着く
気づいたらマイナスな考えなんて消え去っていた




北人side

しばらく腰をさすってると、Aは眠そうにしていた

北「眠い？」

A「落ち着くんで、笑」

北「それなら良かった〜！寝ててもいいよ？俺の肩で！」

A「じゃあ、お言葉に甘えてちょっとだけ」

冗談で言ったつもりなのに、後ろのソファーにもたれて、頭を俺の肩に預けてすぐに寝たA

北「かわいすぎ…」

しっかり写真を撮って、しばらく幸せに浸っていた

そのまま俺も寝ちゃったらしく、起きた時にはジムから帰ってきたメンバーがいた

陸「北ちゃんとAかわい〜！」

陣「ほんま、かわいかったわ」

海「僕もバッチリ写真撮りました！」

樹「北人さん、Aに何したんすか」

北「何もしてねーわ！！」



おわり

紅一点(翔吾) 睡眠不足→←紅一点(北人) 女の子

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す