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後ろを振り向くと、何やら不機嫌そうな顔の男の子が立っていた。





確か…名前は…





「そうだよ!月島くん…だよね?」





背は…私より相当高い。190センチくらいあるんじゃないか。金髪で黒い眼鏡をかけている。そ

して、綺麗な顔立ち…。





私が月島くんの顔をまじまじと見ていると月島くんの顔が更に不機嫌そうになった。





月島くん「山本さんさ…僕と同じクラスだよね?僕も4組なんだけど。」





嘘。全然知らなかった。同じクラスにどういう人がいたかなんて気にしてる時間も余裕もなかった。





月島くん「何か、全然学校来てなかったみたいだけど…。」





私は月島くんに学校を1週間も休んでいた理由を説明した。





「だからクラスとも全然なじめなくて…授業も、先生に質問しに行ったりもしてるんだけど、

それでも分からないことが多すぎて付いていけなくて…!」





すると月島くんは、スクバから今日の授業のノートを全部出して私に差し出した。





月島くん「…ある程度はまとまってると思う。分からないことあったら聞いて。明日、他のノ

ートも持って来る。」





「…!ありがとう!!」





ノートを受け取って顔を上げた時にはもう月島くんは振り返って帰ろうとしていた。





が、もう一度振り返って





月島くん「普通に喋れんじゃん。教室の時と感じ違うね。」

と言った。





それを聞いて私ははっとした。





皆より少し出遅れた学校生活。もう出来上がったクラスの輪に1人で入って行くのが怖くて自分

からは声を掛けようとはしなかった。授業に付いて行くのが精一杯で周りが目に入らなかっ

た。





それでも。





自分を気に掛けてくれた人がいたなんて。





―明日、クラスの人に話しかけてみよう。

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設定タグ:ハイキュ― , HQ , 月島蛍   
作品ジャンル:ラブコメ
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作者名:ピチみょん | 作成日時:2020年9月9日 20時

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