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ジョンデside
メンバーに見られる前にAヌナを部屋に連れて行こうと思った矢先。
ギョンスが来てしまった。
･･･でもまあギョンスで良かったかも。
ベクとかチャニョルだったら･･･ね。
｢ジョンデ･･･ヌナどうしたの｣
｢何か色々悩んでるみたいで･･･昼間からやけ酒してたみたい｣
｢･･･見るからに酔っ払ってるね｣
とヌナを見て苦笑するギョンス。
｢しばらく会えないし、何考えてるかわかんないしもうやだほんとやだ｣
酔ってるからか、どんどん饒舌になっている。
｢ちょ、ヌナ。いい加減離れて･･･｣
｢ほんっとムカつくばーかばーか！｣
･･･聞いてくれない。
｢ギョンスヤ、何とかして･･･｣
｢･･･お前、無理してない？｣
｢･･･どうかな｣
本当は無理してる。けっこう。
本当、ヌナは俺の気も知らないでさ･･･
思わずため息が出るけど、自分で諦めたんだ。仕方ないよな。
｢偉いよ、本当。俺だったらできないな｣
とちょっと悲しそうに笑うギョンス。
ギョンスは知ってたからな。
俺のヌナへの気持ち。
｢ジョンデ〜なんで悲しそうなの〜｣
と俺を悲しませている張本人が顔をのぞき込む。
ああもう勘弁してくれ。
｢･･･ヌナ、部屋で寝たほうがいいよ｣
と支えながら部屋へ連れて行った。
ベッドに寝かせると、すぐに目を閉じて眠りにつくヌナ。
この寝顔も、笑ったヌナも、全部俺のものだったらなあ。
名残惜しいけど、部屋を出る。
ドアを閉めてため息。
｢大丈夫？｣
また、声をかけてくれるギョンス。
｢大丈夫･･･じゃないかも｣
そう答えた俺の声はたぶん、震えていた。
ジョンデside END
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作者名：ゆら | 作成日時：2017年3月31日 1時
