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｢ヌナー！｣
とベクが何かを手に持ってやってきた。
｢何？私今からライブ見るんだけど｣
そう、私はEXOのDVDを見ようとしているところだった。
｢この目でイーシンのパフォーマンスを再度見なければ･･･｣
｢Aヌナ、付き合ってからキャラ変わってない？｣
｢そんなことないよ〜｣
私にそんなつもりはない。
ただ、イーシンが可愛いしかっこいいし、戸惑うばかり･･･
｢ねえ、ヌナこのドラマ･･･レイヒョン出るけど。それでも見ない？｣
｢え、見る｣
｢即答･･･｣
私は1時間後、即答した私を恨むことになる。
｢だからごめんってばヌナ･･･｣
｢･･･｣
｢ただいまー･･･ってあれ？どうしたの？｣
とジョンデが帰ってきた。
完全に機嫌が悪い私を見てギョッとしている。
｢ああもう･･･レイヒョン早く帰ってきてよ･･･｣
｢･･･私寝る｣
｢えっ、まだ8時なのに｣
｢なあベク、ヌナに何したの？｣
｢俺が悪いっちゃ悪いんだけど･･･｣
１時間前。
ドラマが始まる。
｢あ、このイーシン服似合ってる｣
｢やっぱ笑うと可愛いわ〜｣
｢･･･ヌナ怖い｣
１話は無事終了。
問題となったのは第2話。
｢･･･｣
そう。第2話の最後。
イーシンと相手役の女優のキスシーンがあったのだ。
｢･･･聞いてない｣
｢ぬ、ヌナ？｣
｢キスシーンあるとか聞いてないんだけど｣
｢だからごめんってばヌナ･･･｣
そして今に至る。
私は寝るとか言ったけどさすがにこんなに早く寝る気はない。
ただムシャクシャするから部屋にこもりたいだけ。
イーシン仕事でいないし。
さっきから部屋の前でベクが呼んでるけど
絶対開けない。
｢レイヒョンまだかな･･･もう俺死にそう｣
｢頑張れベク･･･｣
｢ただいま〜｣
｢レイヒョン！！！｣
｢え、どうしたの〜ベク｣
｢ヌナが怒ってる･･･助けて･･･俺もう無理･･･｣
｢ん〜？なんで怒ってるの？｣
｢A〜？入るよ〜？｣
と、躊躇いもなく開けられた私の部屋のドア。
｢･･･｣
｢A、嫉妬した？｣
ちょっと笑いながら言うからちょっとムカついて、
｢妬くに決まってるじゃん。なんで教えてくれなかったの｣
とちょっと責めるように言ったけど、
イーシンにそんなの効かない。
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作者名：ゆら | 作成日時：2017年3月31日 1時
