伊吹藍の元彼女【MIU404 伊吹藍 アンナチュラル 】

3.汗ばむ ページ11

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今日、




なんだかめちゃくちゃ緊張している。









だって今日は、





藍ちゃんと会う日









あの時、言われた言葉が頭から離れない。









伊「俺ね、Aと出会ったこと、ひとつのスイッチと思っててね、このスイッチは俺にとって特別なスイッチだったんだなって、ずっとずっと！思っててさ？今日また会えてさ、こんなピンポイントな場所でさ…なんかさ、これって運命じゃん？！」





伊「失いたくねえの。絶対に。」









藍ちゃんが私に向けた言葉は、
あまりにもストレート過ぎて、





熱っぽい目で私を見つめる藍ちゃん。









私は今、
耳まで赤くなってるだろう。









思わず家の机に突っ伏してしまう。









会うって…


会って何、話すの？









あのことを話すの？









話して、そっから？









藍ちゃんに、





何をしてあげれるのかな。









そんなことを、ぼんやり考えてたら
時間が過ぎてしまう。





昨日の夜、

何着ていこうって

散々悩みに悩んで、









やっと決めた。






NIKEのグレーのスウェットパンツに、

アビーロードのビートルズがプリントされている、
黒のTシャツワンピース。



靴は、NIKEのオレンジと水色のランニングスニーカー。







ワンピースとか、気合入り過ぎだし、
そもそも付き合ってないし！


スカートなんて、もってのほか！！







考え過ぎかもしれないけど、




藍ちゃんには、藍ちゃんだけには、


軽い女 とか思われたくない。









だからこういうラフな格好で、
キャップ被って。






髪は片方でフィッシュボーン。









よし。





きっと大丈夫。









駅まで迎えに来てくれるそうなので、
指定されてる駅に向かう。









駅に着いて、
最初に目に飛び込んできたのは、








駅の改札に大きめの柱があって、
そこにもたれかかってキョロキョロしてるお洒落さんが一人。




黒のサングラスにレンズは少しスモークがかったものを掛けている、私の”元”彼氏。









はぁ……

やっぱり藍ちゃん、かっこいいなあ……。









そんな藍ちゃんに見惚れていたら、
私の存在に気付いたのか、



大きく手を振って、笑顔で私の元へ駆け寄る。







伊「Aっ！」




『ごめんね、待ったかな？』



伊「ううんっううん！ぜんっぜん待ってないよ！むしろ早いくらい〜！」









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