ひとこと＿＿。 (ページ12)

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拓弥side

朝学校へ着くと靴箱の中に手紙が入っていた。
そこにはこう書かれていた。

“ 放課後、4階の階段の所で待ってます。”

また告白か....。

そして放課後になり、手紙に書いてあった指定場所へと行く。

すると、何故か壁際にAちゃんがいた。
向こうは見えてないんだろうけどこっちからはバリバリ見えてるし。

にしてもさいあくだ、こんなとこ見られるとか。

女『あの、草川先輩のことがずっと好きでした...！もしよかったらお付き合いしてください！』

『ごめん無理。俺好きな人いるから』

俺がそう言うと女の子は荷物を持って下へ降りていく。

『なにこそこそ聞いてんのーAちゃん』

俺がそう言うと、Aちゃんはびっくりした様子で俺を見る。

バレてました？！とか言ってるし笑

バレバレですよAさん。

なんでここにいるのか聞くと、朝遅刻して担任から資料まとめろと言われたらしい。

仕方ない手伝ってあげるか。

そして教室に座り作業をしているとAちゃんが話しかけてくる。

一『ていうか、先輩ってモテますよね』

『別にモテないよ、勝手に女子がキャーキャーしてるだけ。興味ないし、』

あ、やばい怖い雰囲気だしちゃったかな。

Aちゃんの顔を見てみると分かりやすく怖がっている。

一『な、なるほどですね。彼女さんもいないんですか？』

『うんいないよ。』

俺がそう答えるとめっちゃ意外！とか言い出すこの子。

....てか作業全然進んでねーし笑

俺が注意すると、
すみませんって言ってそのあとは無言で丁寧にまとめていくAちゃん。

チラッと横顔を見てみる。

....きれいな横顔してんな。目ぱっちりだしまつ毛長いし。

一『おわったあー！先輩ありがとうございました！ほんとに助かりました笑』

『全然大丈夫だよ』

満面の笑みでそう言ってくるAちゃん。

なんか照れる。