隣の席の草川くん __ 。 (ページ3)

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あなたside

『疲れたぁぁぁぁぁぁああ』

資料をまとめ終わったのは結局6時半をすぎていた。

ったく先生ってば女の子をこんな時間まで学校に残させるなんて何考えてんだか！

そう思いながら玄関へと向かうと、後ろから聞き覚えのある声がした。

拓『おい、』

『えっ？！草川くん？なんで？！先帰ったんじゃ』

拓『お前待ってた』

え？....わたしを待ってた？

てか1日で仲良くなりすぎっていうか、

『え、なんで、』

拓『....別に。帰るぞ』

『うん？』

少しは心配してくれてたのかなぁとか思ってしまう。

ツンツンしてるけどなんやかんやで根はとても優しいのかも。

拓『家どこ』

『いや1人で帰れるよ流石に』

拓『送ってく。』

『なんかごめんね』

拓『....別に。』

『さっきも思ったけどさ？草川くん、別にって言葉口癖だよね笑笑』

拓『はぁ？別にそんなんじゃねーし』

『ほら！また別にって言ったじゃん笑笑』

拓『うるせーな笑笑』

草川くんが笑ってるとこはじめて見たかも。
すごいカッコいい、って自分何考えてんだばか！

そんなこと思ってると長い道があっという間にわたしの家の前へと着いていた。

『あ、わたしの家ここだから』

拓『そ、じゃまたあしたな』

さっきの笑顔とは反対でいつもの無表情へと戻っている。絶対笑ってた方がいいのになー。

『うん、気をつけてね！ありがと』

拓『言われなくても気をつける。』

『はいはい笑笑じゃーねー』

草川くんが見えなくなるまで見送っていると中からお兄ちゃんの声がした。