きっかけはシェアハウス２ (ページ21)

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「もうさー、ミツなんてどうだっていいじゃん。」

「よくないよぉ。コンビニでお菓子も買って帰ろうよ。裕太くんの好きな駄菓子も買う？」

「…………そりゃ買うけどっ！」

なんか駄菓子で誤魔化された気がするけど、雑誌の撮影でずっと我慢してたから無性に食べたくなってきたから、今日のところは折れてあげた。

「ただいまー。ミツ、買ってきたよー。」

「おぉ、サンキュー。あ、なんかいいもん持ってんじゃん。」

「駄菓子買ったんだよ。どれかいる？」

「あ、俺この酸っぱいの好きなんだよなぁ。あときなこ棒も、もーらい。」

リビングから出てきたミツは、タバコと駄菓子をもらうとそそくさ２階へ行ってしまった。

ミツが持って行ったそのきなこ棒、俺が食べたくて買ったやつなのに。

「………なんでミツにあげんの？」

「え？」

びっくりした顔で俺の顔を見上げるAにも、いい加減イラつく。

なんで俺の気持ちわかんないんだよ。

「寝る前に俺の部屋、来て。」

「うん。」

なにもわかってないAは、にっこり笑ってからお風呂に入りに行った。

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「今日のお店、すごく美味しかったね。素敵なレストランで緊張しちゃったけど、大丈夫だったかな。」

俺の部屋に来て今日のデートを楽しそうに振り返るAを無視して、ベッドに押し倒した。

「裕太くん？」

「抱きたい。」

「え、ここで？」

「それ以外ないじゃん。」

「でも……隣にミツがいるから。」

「Aがホテル行くの嫌で帰ろうって言ったんじゃん。こうなるってわかんなかったの？」

「だってシェアハウスでみんなで暮らしてるのに、外泊ばかりしてたらよくないと思ったから……。」

俺の行動に眉を下げてめっちゃ困った顔してるAのその顔を、もっと困らせてやりたいと思った。