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あれから1ヶ月後。
手越「おおー！」
小山「案外大きい！」
加藤「キッチンも広いんだなぁ」
増田「5人で暮らすにはちょうどいいな…って、シノ？」
シノ「あ、う、うん！そうだね！」
庵さんからあの話が出てから、私の意見はいくら言っても上には通らず…
今日からルームシェアすることになり、各自の荷物が入ったダンボールが部屋に沢山積み重なっている。
庵『各自の部屋は鍵付きだし、着替えるときとか部屋にちゃんと鍵かけてからするのよ？あと、ずっとウィッグはつけておいてね。』
って、言われたけど…
シノ「絶対無理…」
小山「とりあえず簡単に片付けれる物から出していこ！」
手越「じゃー、とりあえずこの箱あけてい？何入ってんかわかんないけど」
祐也は近くにあったダンボールに手を伸ばした。
シノ「あっ！！！だ、だ、だめー！！！！」
私は祐也を押しのけ、そのダンボールを両手で抱えた。
祐也「ど、どうした？」
シノ「これ！！俺の私物入ってるから！持ってくね！！！」
私はそそくさとリビングを出て、自室に持っていった。
シノ「この箱の中って確か…」
ガムテープを取り、中を確認すると私の下着が入っていた。
シノ「だよねー…あっぶな…」
とりあえず…私の正体が怪しまれる物は先に部屋に持ってこよう。
再びリビングに戻ると、4人が次々とダンボールの蓋を開け、中身を確認していた。
加藤「あ、これキッチン用でー…」
増田「これとこれ俺のやつだから勝手にいじんなよー。」
手越「えー、いいじゃん。」
増田「ぐちゃぐちゃにされんの嫌。」
小山「テゴちゃんならやりかねない。」
手越「まっすーのはやらないよ。怒るから！慶ちゃんはわかんないけど！」
楽しそうにしている4人の様子を見ていると、シゲが私に気づいた。
加藤「何立ってんだよ？こっちこればいいのに。」
シノ「あ、うん…！何か運ぼうか？」
加藤「んー…そうだな…」
増田「シノは軽いの頼んでいい？」
シノ「えっ？」
増田「いや、シノって男の割に華奢だし、重いもの持たせるのもなって。」
シノ「あ、ごめんね。なんか…」
手越「まじで女みたいに細いよな笑」
小山「一緒に筋トレする？」
シノ「そ、それはいいや！笑」
こうして、ハラハラでドキドキなルームシェアが始まった。
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作者名：かりた | 作成日時：2018年6月14日 0時
